ディズニーランドの割引パスポート、 新オープンの先行体験も! 福利厚生が充実する会社とは?
Finasee / 2024年5月17日 16時0分
Finasee(フィナシー)
顧客だけでなく、従業員が幸せを感じられる取り組みとは
東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)はオリエンタルランドによって運営されています。東京ディズニーランド・東京ディズニーシーといった施設を運営するテーマパーク事業、直営のディズニーホテルを運営するホテル事業のほか、複合施設やモノレールの運営を行うその他事業の3事業が主軸です。
オリエンタルランドグループで働く人は約2万人(従業員数8945人、平均臨時雇用数1万2928人、2023年3月期)いるうえに、年間入園者数は約2750万人、2023年度)とステークホルダーが多いことが特徴です。
オリエンタルランドグループでは、「従業員の幸福」をESGの重要課題として制定しています。そして、「今後も働きたい」と従業員に思われる職場として選ばれるため、仕事のやりがいの向上と働きやすさの整備に取り組んでいます。では、具体的な福利厚生制度や人材育成制度を見ていきましょう。
休暇制度としては、育児休職、子の看護休暇、介護休職、介護休暇、半日単位の有給休暇、病気有給休暇(家族の介護事由でも取得可能)などの各種制度を整えています。なお、有給休暇取得率は98.7%、月平均所定外労働時間は12時間16分です(2022年度、単体社員ベース)。
閉園後のパークでサンクスデー、キャストの特典・限定イベントが充実オリエンタルランドグループには正社員だけでなく、ディズニーキャストという勤務形態がフルタイムの準社員やパートタイムのアルバイトなどもいます。こうしたキャストに対する福利厚生も非常に充実しています。
例えば、閉園後のパークを貸し切り、キャストに対して役員や社員がおもてなしをする「サンクスデー」と呼ばれるイベント。アトラクション、エンターテイメントなどが新規オープンされる前に先行で体験できる「キャストプレビュー」など、キャスト限定のイベントがあります。
東京ディズニーランドや東京ディズニーシーのパスポートを割引で購入できるパークチケット割引(枚数制限、※)のほか、来園時に駐車場を無料で利用することも可能。ディズニーホテルやオフィシャルホテルに割引価格で宿泊することもできます(※)。近隣の商業施設イクスピアリの対象店舗や映画館シネマイクスピアリのチケットなどでも割引があります。
※対象日制限あり
そのほかにも、キャスト同士で日々のすばらしい行動にメッセージを送り互いを褒めたたえる活動や、仲間からの投票で「マジカルディズニーキャスト」と呼ばれるキャストを毎年選出する活動などモチベーションを高めるための表彰制度も充実しています。
オリエンタルランドグループの年収や採用、職種は?年収や職種について詳しく見ていきましょう。オリエンタルランドの平均年収は約561万円となっています。平均年齢は40.7歳、平均勤続年数は10.8年です(2023年3月期、単体)。
職種は総合職、テーマパークマネジメント職、専門職の大きく3つに分かれています。
総合職は全ての事業領域をジョブローテーションしながらゼネラリストとしてキャリアを積み重ねていきます。初任給は大卒・大学院卒で25万5000円です。
テーマパークマネジメント職ではテーマパーク運営と人材育成を担当するスペシャリストとしてキャリアを積み上げ、経営者としての視点を身につけていきます。初任給は総合職と同様です。
専門職は施設や商品、フードメニューの開発を担当する仕事のほか、テーマパーク内の施設などを維持するメンテナンスなど、スペシャリストとして専門性を高めながら成長していきます。初任給は大卒・大学院卒は25万5000円、専門学校卒(調理のみ)で23万4000円です。
賞与は2023年実績で年2回。そのほか福利厚生は社会保険完備、退職金制度、カフェテリアプラン、財形貯蓄制度、独身寮等があります。
なお女性活躍の推進に取り組んでいる点も特徴です。2025年度に女性管理職比率を25%以上とすることを目標に、育児や介護などでキャリアが中断しないよう両立を支援する制度を整えています(2023年3月末時点の女性管理職比率18.1%)。従業員の男女別構成比では正社員の女性比率が54.4%、正社員以外の女性比率78.0%です(2022年度、単体)。
「体験価値の向上」をスローガンに、直近決算は過去最高の増収増益オリエンタルランドの2024年3月期の連結業績は売上高6184 億円(前年同期比 13億28.0%増)、経常利益1660億円(同 48.5%増)の増収増益となりました。前期と⽐較して、⼊園者数とゲスト1⼈当たりの売上⾼増などから全体売上⾼が増加、結果として過去最⾼の売上⾼、各利益となりました。
経営基盤を安定させるためのさまざまな取り組みを行っています。その一つがダイナミックプライシング。需要に応じて柔軟に価格を変動できる仕組みを導入、過去のデータに基づいて需要の高い時期に価格を上げたり、反対に少ない時期に価格を下げるなどし、全体として売上を最大化できる仕組みを取り入れています。
また、顧客とのコミュニケーション件数、意見・提案、賛辞(お褒めの言葉)などを数値化し、リピーター獲得にも注力しています。
財務面では、上述した顧客からの収入のほか、テーマパーク内のアトラクションに対するスポンサー契約からの収入も含めて、借入金に依存しない財務体質を形成しており、自己資本比率は70%を超えています。
オリエンタルランドグループでは、「体験価値の向上」をスローガンとし、多様化する顧客のニーズに応えながら、従業員に対しては、充実した福利厚生や育成制度を提供し、誰もが働きがいを感じられる環境づくりに取り組んでいます。好調の背景にはこうした取り組みも貢献しているといえそうです。
Finasee編集部
「インベストメント・チェーンの高度化を促し、Financial Well-Beingの実現に貢献」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAやiDeCo、企業型DCといった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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