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中国テンセントクラウド幹部「日本市場でゲームを柱に売上を倍増させる」

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月18日 14時3分

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左からHanson Liu氏(Tencent Cloud Japan 代表)、Poshu Yeung氏(Senior Vice President Tencent Cloud International)、Bluefin Zhao氏(Vice President of APAC, Tencent Cloud International)」

 黒船ならぬ“赤船”が、日本のクラウド、ゲーム市場を席巻するかもしれない――。

 中国のIT大手テンセントのクラウド事業であるテンセントクラウド(Tencent Cloud)を提供するテンセントジャパンは3月27日、東京・渋谷で「TENCENT CLOUD DAY JAPAN 2024」を開催した。同社の海外でのクラウド、ゲームビジネスなどを担うテンセント・クラウド・インターナショナルのポ-シュ・ヤン(楊寶樹)上席副社長は、日本市場での事業拡大に強い意欲を示した。

 「日本市場はアジアの中でも最も急成長している国の一つでキーとなるマーケットだ。この傾向は今年も続くと思うので、ゲームやクラウドサービスを中心に売上高を昨年の倍に拡大したい」(ヤン上席副社長)

 テンセントはゲームやSNS、クラウドビジネスを中心に、この10年間で急成長している。テンセント・インターナショナルの売上高の約3割が日本市場にあるため、さらなる売り上げ増を狙う。2022年は前年比で倍増、23年は同80%増を記録する急成長を遂げている。 

 ヤン上席副社長は、同社が提供するクラウドサービスの特徴について他社のクラウドサービスとの差別化を強調した。

 「25年間にわたりB2C(消費者向け)のサービスをしてきた実績があり、月間アクティブユーザー数が数十億人になっている。テンセント自らが作ったクラウドサービスをテンセントが提供しているので、単なるクラウドサービスではない。プロダクトごとにマネジャーやエンジニアがいるので、クライアントの要望や質問には直接答えることができる」(ヤン上席副社長)

 売上増を達成する具体策としては、アジア市場を中心に特に日本で伸ばしたい考えを明らかにした。

 「ゲームが一番大きな収益源だ。ゲームとエンターテインメントのクラウドサービスを柱にして、アジアパシフィックのクラウドナンバーワンを目指したい。日本はゲーム市場が大きいので、ゲームに特化して注力したい。日本のゲーム会社であるバンダイナムコアミューズメント(中国業務) やドリコムとも提携している。コロナ禍後の短期間に日本企業とも良い関係を築けたので、これをマイルストーンとして、今後も関係を強化していきたい」

●任天堂やバンダイナムコと提携

 日本市場での成長の手法として、パートナーとの協力関係の重要性を指摘し「パートナーに寄り添う形で事業展開を進める。日本市場でもパートナーと一緒になってマーケットを拡大したい」と強調した。

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