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英労働党のスターマー党首が演説、政権獲得時の第1の取り組み発表(英国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月17日 10時25分

英国の野党・労働党のキア・スターマー党首は5月16日、イングランド東部エセックスでの同党のイベントで、総選挙に向けた演説を行い、「変化に向けた第1歩」として6つの取り組みを発表した。概要は次のとおり。

経済の安定の実現
国営医療サービス(NHS)の待機時間の削減
新たな国境警備隊の設置
グレート・ブリティッシュ・エナジー(GBE)の設立
反社会的な行動の取り締まり
6,500人の教師の新規採用

労働党は2023年2月に、選挙公約のベースとなる5つのミッションを発表した。ミッションでは経済成長、クリーンエネルギー、NHS、治安の強化、機会の平等の5つの分野について、政権獲得時の施策の概要を示していた。今回の発表では、ミッションで掲げた5分野に国境管理を加えた6つの項目について、政権獲得後の第1の取り組みとして示したかたちだ。

スターマー氏は演説で経済の安定について、厳格な財政規律を重視し、インフレ率、税率、住宅ローン金利を低く抑える必要があるとした。

NHSについては、租税回避への対処や、恒久的な住居を英国外に持つ居住者(Non-domiciled)への対応を通じて得られた財源を利用することで、より多くの手術や診断を行うことができると述べた。

これらの取り組みについて明確な時間軸は示さなかったものの、労働党のパット・マクファデン氏は「可能な限り速やかに」実施するとコメントしている(「BBCニュース」5月16日)。

同党はこのイベント以外にも、宣伝車や看板など選挙に向けた広報活動を開始。同党として、2019年の総選挙以来、最大の資金を投じたと、複数のメディアで報じられている。また、今後はスコットランドやウェールズでも同様のイベントを開催する予定とも報じられている(「BBCニュース」5月16日)。

調査会社ユーガブが5月7~8日に実施した調査では、次回の総選挙の投票先として、与党・保守党と回答した割合は18%と前週から変化はなかった。一方で、労働党が4ポイント増の48%に上昇したことで、両党の間には30ポイントの差がつく結果となっている。

(山田恭之)

(英国)

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