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妻が「家の近くより50円安いから」と、トイレットペーパーを自転車で「15分」の店で買っています。正直あまり節約にならないような気がするのですが、そこまでする必要はありますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月18日 4時20分

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円安や不安定な世界情勢の影響もあり、物価上昇が家計を圧迫しています。このため、食品や日用品を1円でも安く買って、少しでも節約したいと考える人は多いでしょう。   しかし、例えば徒歩3分のスーパーでは382円で買えるのに、328円で買うため、つまり54円安く買うために自転車で15分かけて買いに行くのは節約法として正しいのでしょうか?   本記事で、トイレットペーパーの消費量や手間を考えながら、正しい節約とは何なのか考えていきましょう。

1人が1ヶ月に使うトイレットペーパーは4ロール

一般社団法人日本トイレ協会によると、1ヶ月当たりのトイレットペーパーの消費量は4人家族で16ロール程度で、つまり1人約4ロールです。
 
4人家族の消費量約16ロールで、1袋12ロールとすると1ヶ月で1.33袋、1年間で16袋使うことになります。1袋当たり54円安く買った場合、1年間で節約できる金額は864円です。
 
節約は積み重ねが大切なので、864円は必ずしも小さい節約とはいえません。しかし、自転車で片道15分、往復30分の手間をかけるだけの価値があるのか考えていきましょう。
 

30分かけて54円の節約は割に合わない

1回の買い物で1袋買うとすれば、30分で54円節約できたことになります。1時間当たりにすると108円です。しかし東京都の最低時給は1113円なので、パートやアルバイトをすればその10倍近くの価値を生み出すことができます。
 
最低時給を時間の価値と考えると、往復30分の手間をかけるのであれば557円以上を節約しなければ、働く分と同様の利益は得られないということです。
 

車の場合はより注意が必要。ガソリン代を甘く見ない

移動手段が自転車でなく自動車の場合は、節約するつもりが逆に損となることも多いので注意しましょう。例えば、ガソリンが1リットル160円、使う車が1リットル当たり20キロメートル走るハイブリッドカーだと考えます。1キロメートル当たりのガソリン代は8円で、往復7キロメートル走ると56円かかることから、節約にはつながりません。
 
安い商品を手に入れるために車を使う場合は、ガソリン代をしっかり考えましょう。時間をかけて安い商品を買えても、それ以上にガソリン代を費やしては本末転倒です。
 

節約は大切だが負担にならないように注意が必要

時間の価値をシビアに考えると、往復30分かけて50円安いトイレットペーパーを買う行為は正しい節約とはいえません。自分の時間に最低時給と同じ1000円以上の価値があると考えるならば、買い物を近くで済ませれば良いでしょう。
 
一方で、人は常にお金を稼いでいるわけではありません。空いた時間を無意味に過ごすくらいなら、自転車で30分かけてトイレットペーパーを買いに行った方が、小さいながらも節約になりますし、体も動かせて一石二鳥と考えることもできます。
 
「節約」自体が娯楽で、ストレス解消になっている場合もあるでしょう。負担がかからない範囲で節約するならば、本人の好きにするのが1番です。
 
ただし、車を使う場合はガソリン代を考える必要があります。また、自分や家族にとって負担となる節約は逆効果となる場合もあります。どれだけ節約できているかを考えると同時に、過度に負担がかかっていないかも考えましょう。
 

出典

一般社団法人日本トイレ協会 トイレットペーパー、緊急時に備えて必要な分を必要な分だけ、計画的に備蓄しましょう
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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