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【ボクシング】西田凌佑がプロ9戦目で世界王座を獲得 バンタム級世界王者は3人が日本人に

スポニチアネックス / 2024年5月4日 18時39分

<LUSHBOMU IBF世界バンダム級タイトルマッチ 西田凌佑・エマヌエル・ロドリゲス>新チャンピオンに輝いた西田凌佑(撮影・岸 良祐)

 ◇プロボクシングIBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦(2024年5月4日 エディオンアリーナ大阪)

 プロボクシングIBF世界バンタム級1位で挑戦者の西田凌佑(27=六島)が同級王者エマヌエル・ロドリゲス(31=プエルトリコ)を3―0の判定で破り、世界初挑戦のプロ9戦目で王座に就いた。ジャッジの採点は2人が115―112、1人が117―10だった。バンタム級は主要4団体のうち3王者が日本人となった。

 またも番狂わせだ。世界挑戦経験がある大森将平(ウォズ)をプロ3戦目で、元世界王者の比嘉大吾(志成)をプロ4戦目で破った“下克上男”が本領を発揮した。サウスポーの西田は立ち上がりからジャブが切れ、4回に左ボディーでダウンを奪った。5回からはロドリゲスが右主体の攻めで圧力を強めてきたが、一歩も引かずに打ち合い、要所でボディーを効かせた。

 コンビを組む武市晃輔トレーナーの西田評は「パンチがあるわけじゃない。スピードも滅茶苦茶あるわけじゃない。はっきり言うて能力は並、いや中の上です」。平常心を保てるのが最大の強みという。「感情の起伏がないというか、強心臓。相手が強くても自分のボクシングができるし、リングでいちばん修正が利くタイプ。トレーナー目線で言えば操縦性は抜群です」。さまざまな局面に応じた作戦を用意する戦略家セコンドにとって、ある意味で理想的なボクサーという。

 西田は派手に倒すパンチを求めず、守備を磨いた。原点は王寺工(奈良)時代にある。「殴られるのは嫌。痛いのは嫌」。マスボクシングなど日々の練習でパンチをかわす、ブロックする、あるいは出しにくくさせるのに最適な立ち位置、相手との距離をつかんだ。中学時代は陸上の長距離に励み、プロでも下半身強化のトレーニングに力を入れた。「下半身がどっしりして重心がブレない」と武市トレーナーが評価する体幹の強さを手に入れた。簡単には体勢を崩されず、相手の動きに素早く反応できる“最強の盾”だ。だが、この日光ったのは王者相手に打ち勝った揺るぎない闘志だった。

 バンタム級は日本がホットスポットになっている。中谷潤人(M.T)がWBC王座を保持。6日にはWBA王者の井上拓真(大橋)が石田匠(井岡)と対戦し、WBO王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)は武居由樹(大橋)の挑戦を受ける。武居が勝てば日本で世界主要4団体王座を独占し、統一戦が期待される。そこで西田が存在感を示せるか。本当の戦いが始まる。

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