午前の日経平均は反落、前日の反動や米株安で
ロイター / 2024年5月17日 11時59分
5月17日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比138円18銭安の3万8782円08銭と、反落して取引を終えた。写真は都内にある東京証券取引所で2020年10月撮影(2024 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Hiroko Hamada
[東京 17日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比138円18銭安の3万8782円08銭と、反落して取引を終えた。米株安の流れを引き継いだほか、前日の株高の反動で売りが優勢となった。ただ、日銀の国債買い入れオペのオファー額が据え置かれたことで次第に下げ幅を縮小し、底堅さもみられた。
日経平均は前営業日比359円安と軟調にスタート。前日の米株安の流れを受けて主力株の下げが目立ち、前場序盤に一時380円安の3万8539円56銭で安値を付けた。午前10時過ぎに日銀の国債買い入れオペのオファー額が据え置かれたことが伝わると、日経平均は下げ幅を縮小。前場後半にかけては3万8700円台でもみ合う展開となった。
物色動向としては、前日に上昇していた指数寄与度の大きい銘柄の一角が売られ、相場の重しとなった。一方、銀行株や電力株はしっかりだった。
市場では、「日銀の国債買い入れオペのオファー額が据え置かれて、マーケットに安心感が広がった」(フィリップ証券・アナリスト、笹木和弘氏)との見方が聞かれた。ただ、前日の株高の反動や週末前でポジション調整も出やすいため、上値をどんどん追う展開とはならなかったという。
企業決算が一巡して材料が少なくなる中、米金利動向を注視する意見もあった。米利下げ期待によって米10年債利回りが4%割れに向かっていけば、「米ハイテク株高を通じて日本の半導体株などが買われ、日経平均を押し上げる可能性がある」(国内証券・ストラテジスト)という。
TOPIXは0.19%高の2742.66ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆0446億40000万円だった。東証33業種では、銀行、電気・ガス、輸送用機器など21業種が値上がり。精密機器、その他製品、化学工業など12業種は値下がりした。
個別では、東京エレクトロン、信越化学工業などハイテク株の一角が軟調。指数寄与度の大きいファーストリテイリング、ソフトバンクグループは小幅安だった。主力のトヨタ自動車は1%超高、資生堂は2%超高でしっかり。一部調査会社による投資判断引き上げが好感されたヨコオは10%超高と、大幅上昇した。
銀行株がしっかりで、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループがそれぞれ2%超高となった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1003銘柄(60%)に対し、値下がりが596銘柄(36%)、変わらずが51銘柄(3%)だった。
この記事に関連するニュース
-
日経平均は反落、一時700円超安 米利下げ観測後退や国内金利上昇で
ロイター / 2024年5月24日 15時24分
-
東京マーケット・サマリー
ロイター / 2024年5月17日 18時20分
-
日経平均は4日ぶりに小幅反落、前日高の反動 円安は支え
ロイター / 2024年5月17日 15時48分
-
日経平均は小反落、一時3万8000円割れ 日銀正常化や円高警戒で
ロイター / 2024年5月13日 15時43分
-
午前の日経平均は小幅続伸、日銀正常化警戒で下げ拡大の場面も
ロイター / 2024年5月13日 12時0分
ランキング
-
125年末まで減産延長=油価下支えへ―OPECプラス
時事通信 / 2024年6月2日 23時29分
-
2「富士山を黒幕で隠す」日本のダメダメ観光対策 「オーバーツーリズム」に嘆く日本に欠けた視点
東洋経済オンライン / 2024年6月2日 8時0分
-
3なけなしの貯金と「年金月14万円」で暮らす70代女性、冷房代が払えず「“タダで涼める”スーパーへ避難生活」が続くも…「店長のひと言」で人生が一変したワケ
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月29日 9時0分
-
4PIAAからヘッド&フォグ用LEDバルブ 6000K「超高輝度」シリーズ・5製品が登場
レスポンス / 2024年6月2日 10時30分
-
5万博「経済効果」は2.9兆円? 国と民間、大阪府市で異なる予測の数字なぜ
産経ニュース / 2024年6月2日 18時43分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください