トム・ヒドルストン、ドラマ「ロキ」最終話の撮影は「感動的だった」
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年5月1日 15時32分
ビバリーヒルズにあるサミュエル・ゴールドウィン・シアターで、実写ドラマシリーズ「ロキ」シーズン2最終話のスクリーニングと、パネルディスカッションが、現地時間4月13日にエミー賞に向けて開催。トム・ヒドルストン(ロキ役)、オーウェン・ウィルソン(メビウス役)、ソフィア・ディ・マルティーノ(シルヴィ役)、脚本/製作のエリック・マーティン、監督/製作のアーロン・ムーアヘッドとジャスティン・ベンソンの6名が登壇した。
TVA(時間変異取締局)の秘密が明かされ、ロキの変異体シルヴィが取った行動のために、神聖時間軸が無限に分岐し始めるまで描かれたシーズン1。シーズン2では、なぜかタイムスリップしてしまうようになったロキが、時空を超えて世界が破滅するのを防ぐ方法を模索。最終的には、「裏切り王子」だったロキからは考えられない決断を下すことになる。パネルでは、シーズン2のテーマやロキというキャラクターの進化、トムとオーウェンの友情など、興味深い話が数多く飛び出し、満員の会場は大いに盛り上がった。
約13年にわたりロキを演じてきたトムは、今シリーズの製作総指揮も務めており、誰よりもこのキャラクターを知り尽くしている。シーズン2のストーリー作りは、「発見の連続だった」という。
「僕たちみんなが、一周してスタート地点に戻る方法を見つけたかったんだ。それも新しい意味を持ってね。そこでロキの原点に戻り、彼の傷ついた心や、居場所がないはみ出し者であること、壊れた魂であることに立ち返った。そういう悲しみが不満へと変わり、『アベンジャーズ』で彼に『私はアスガルドのロキ。名誉ある目的を担っている』と言わせたんだ。脚本家ルームのホワイトボードには、“大いなる目的”と書いてあった。ロキにとっての "大いなる目的 "とは何かを再発見しようとしたんだ。それは、彼の謙虚さや好奇心、そして主にメビウスやシルヴィとの新たな友情を通して行われた」とトムは言う。
「ロキは、メビウスが言うように、時に目的は名誉よりも重荷であることを学ぶ。最高の自分になるためには、過去を受け入れ、過ちや失敗と和解しなければならない。そして彼は新たな目的を見つけるんだ。なぜなら、彼は自分が愛し、大切に思う仲間を見つけからだ。それで、他の人々の命を守るために自分の命を捧げるんだよ」。
美しくもあり悲しくもあるラストとなったが、その展開を知った時、トムは何を思ったのだろうか。「彼は複雑なキャラクターなんだ。紆余曲折、山あり谷ありで、最高に壮大で、感情的なジェットコースターだった。シーズン1でオーウェンに初めて会ったときに言ったことなんだけど、ロキを演じるうえで僕が大好きなのは、彼がピアノの全音域を持っていて、軽い鍵盤も、重い鍵盤も弾けること。彼の贖罪はとても詩的で、カタルシスがある。僕たちは、彼に安らぎを与え、同時に運命を受け入れて、それをコントロールできるような着地点を見つけることができたんだ」。
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