1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「DayDay.」低迷で山里亮太の首も危うい…芸人は好感度だけではやがて飽きられる

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月16日 9時26分

写真

南海キャンディーズの山里亮太(C)日刊ゲンダイ

【芸能界クロスロード】

 松本人志が芸能活動を休止して4カ月が過ぎた。当初、「松本ロス」を心配する声もあったが、“喉元過ぎれば熱さを忘れる”。世間から忘れられたかのようにバラエティーも順調に回っている。松本がいなくとも特に困ることはない。人材豊富なタレントが揃っているので松本の穴は十分、埋められている。

 松本所属の吉本だけでも個性豊かなタレントが揃う。芸能関係者によれば、「大黒柱になった明石家さんまは責任感からか、精力的に仕事をこなしながら、後輩の面倒を見ている」と、松本がいなくなったことで引き締まったようにも見える。

 松本の相方・浜田雅功は何事もなかったように十八番の“怒鳴り”で番組を回し、さんま・浜田に続く吉本の後輩も粒揃いだ。

 ポスト・松本の最有力候補の1番手は今田耕司だろう。かつて、島田紳助が引退した時もフォローしたのが今田。MCスキルは磨きがかかり、現在、ローカルも含めMCを務める番組は6本。NHKの「ファミリーヒストリー」など番組の幅が広いのも強みだ。

 今田と同期の東野幸治、“フットボールアワー”の後藤輝基もすでにMCとして安定している。

 コンビも、4月からレギュラーが10本を超えた千鳥に、かまいたち。NHKの朝の顔になった博多華丸・大吉と、ポスト・ダウンタウンの心配もいらない。松本ロスどころか吉本の勢力は増す一方だが、バラエティーの現状も幸いしている。

「昔のビートたけしの『風雲!たけし城』のように飛び抜けた人気番組を求めるのは難しい。さまざまな切り口のバラエティーで好みが多様化した視聴者のニーズに応え、高視聴率より安定視聴率を求める」(テレビ関係者)

 後は飽きさせない工夫。ワンパターンのさんまの笑いも、ひな壇にさまざまなジャンルの人を起用することで、同じ店でも日替わり定食を提供するように。

 時代にマッチした芸人を供給できる吉本の強み。むしろ、心配のタネは吉本内のライバル争いにある。誰もが狙うMC席も油断すれば、後輩に奪われる。すでに心配の声が囁かれ出しているのが南海キャンディーズの山里亮太だ。

 昨年3月で加藤浩次が17年間、司会を務めてきた朝の情報番組「スッキリ」を降板。代わって、山里と元NHKアナの武田真一のコンビが司会の「DayDay.」が4月からスタート。山里初の帯番組で期待されたが、低迷が続いている。他の番組が8時から始まるなか、同番組は9時からのスタートという奇策も、朝の絶対的王者「羽鳥慎一モーニングショー」にかなうはずもなく、視聴率は前番組よりもダウン。問題はいろいろあるが、山里の首も危うい。

 山里は2019年に女優の蒼井優と結婚し、爆笑記者会見で好感度を上げた。翌年、結婚特需か、土曜朝の情報番組の司会に就任。キャリアを積み、帯の司会の座に就いた。蒼井との間には長女も誕生。父としての顔を持ち、朝の情報番組には最適な顔になり好感度も上げたが、山里には芸人特有の“毒”が欠けている。松本は唯一無二の毒でバラエティー界を席巻したように芸人には適度な毒が必要。活躍中の芸人もおのおの毒を持っている。ラーメンに入れるコショウのようなものである。芸人は好感度だけではやがて飽きられる。

(二田一比古/ジャーナリスト)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください