【不要なスーツの処分方法】遺品整理にもおすすめなのが「寄付」!間違いのない寄付先選びのポイント
ハルメク365 / 2024年5月17日 22時0分
いらなくなったスーツは、寄付してリユース&リサイクル!無駄なゴミを少しでも減らせば、限りある地球の資源を守ることにもつながります。寄付後のスーツはどのように利用されるのか、寄付先の選び方や回収を行っている企業や団体についてもご紹介します!
いらなくなったスーツは寄付できる!
サイズアウトや定年退職などによって着る機会がなくなり、いらなくなったスーツ。男性用や女性用、子ども用などがありますが、ゴミとして処分したりクローゼットの隅で眠っていたりしていませんか?
さまざまな理由で使わなくなったスーツは、NPO法人や被災地支援団体などに寄付することで再利用できるため、捨ててしまう前に寄付を検討するのがおすすめです。
寄付の場合、買い取りのようにお金に変えることはできませんが、スーツを必要としている人のもとに届けることができ、SDGsの12番目の目標である「つくる責任つかう責任」の達成にも貢献できます。
地球の資源が限られている中、このまま物をつくり続けてしまうと、資源が枯渇してしまう恐れもあります。
そのため、つくる側だけでなくつかう側も無駄なゴミを減らし、一度使った物も繰り返し使う、使用済みや不要となったものを再度資源に生まれ変わらせる取り組みへ協力することが大切です。
このことからも、いらなくなったスーツは寄付して再利用することが望ましいといえます。
いらなくなったスーツは寄付した後どうなる?
いらなくなったスーツの寄付を検討している人の中には、寄付したスーツがどのように利用されているのか、気になっている人もいるのではないでしょうか。
寄付されたスーツの多くは、アジアやアフリカなどの開発途上国の恵まれない人々に贈られてリユースされるか、途上国の販売店などに寄付することで雇用を生み出したりなど、さまざまな人の役に立ちます。
暑い気候の地域では、現地の人だけでなくスーツの着用が習慣としてある欧米からの移住者が購入することもあるそう。
そこで得た収入が支援活動を行う資金となり、支援の輪が広がっていきます。
世界には十分な収入を得られず、スーツが欲しくても簡単には手に入れられない人がたくさんいます。
スーツは国や人種、宗教、年齢に左右されません。そのため、ビジネスマンだけでなく普段着として幅広い年代の人に使用されています。
また、寄付されたスーツが新たな資源としてリサイクルされる場合も。例えば、車の断熱材や荷物の緩衝材などに生まれ変わり、別のものとして第二の人生を送ることもあります。
スーツの寄付先はどう選ぶ?チェックポイントは?
スーツの寄付を検討する際、気になるのが寄付先の選び方です。
衣類の寄付を受け付けているところはたくさんありますが、納得して寄付するためにもこれからご紹介するポイントをチェックしましょう。
寄付先の支援内容をチェックするスーツの寄付先を選ぶ際に重要なのが、寄付を受け付けている企業や団体の支援内容です。
自分が関心のある社会問題、例えば開発途上国の子どもたちの貧困問題、それに関する病気などが気になる場合は、それに関係する支援活動を行っているところや理念に共感できるところを選ぶとよいでしょう。
また、寄付したものがどのように使われているかなど、使途の透明性をチェックすることも大切です。
寄付されたスーツが本当に必要な人のもとへ届かず、ゴミとして廃棄されることでメタンガスによる火災が発生したり排水路を詰まらせたりなど、逆に迷惑となってしまう可能性もあります。
スーツを寄付する際は、活動内容や活動報告がきちんと明記されているか、企業や団体のホームページを確認してみましょう。
寄付にかかる費用をチェックするスーツなどの衣類を寄付する場合、寄付先までの送料は自己負担であることがほとんどです。
また、送料だけでなく手数料や寄付金が必要となる場合もあるため、寄付にかかる費用を事前にチェックしておきましょう。
費用は利用する企業や団体によってさまざまですが、多くの場合2000〜3000円程度です。
寄付の対象となる品目をチェックするスーツを寄付する際、チェックしておきたいのが寄付の対象品目です。
寄付を受け付けている支援団体では、スーツなどの衣類だけでなく、タオルや毛布、帽子、ぬいぐるみなども受け付けている場合もあります。
スーツ以外にも寄付したいものがある場合は、その品目が寄付の対象となっているところを選ぶようにしましょう。
いらなくなったスーツの回収を行っている企業・団体
いらなくなったスーツをゴミとして捨てるのではなく、リユースやリサイクルされる形で処分したい場合、そのような活動を行っている企業や団体にスーツを引き渡す必要があります。
ここでは、いらなくなったスーツをリユースやリサイクルを目的として回収している企業や団体を、寄付に限定せずご紹介します。
古着でワクチン「古着でワクチン」は、寄付されたスーツなどの衣類を開発途上国に届けるサービスです。それを現地で安価で販売することで、現地の雇用創出につながっています。
寄付をするには専用の回収キットを購入する必要がありますが、自宅で回収袋にスーツを詰めて集荷依頼をするだけで寄付が可能です。
回収キットの製造や発送作業を障がい者が行うことで、さらなる雇用創出に役立っています。
また、キットを一つ購入するごとに認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」を通じて5人分のポリオワクチンを寄付できる仕組みになっています。
チャリティースーツプロジェクト「チャリティースーツプロジェクト」は、「日本の子どもたちの温かな食事や居場所の提供に!」を合言葉に、子ども食堂の支援を行っているスーツ寄付プロジェクトです。
個人や団体、企業から寄付されたスーツを現金化し、食材や運営の資金として子ども食堂へ寄付する活動を行っています。
寄付したスーツは、必要とする誰かのもとへ届けられ、リユースされています。
スーツはクリーニングや箱に入れる必要もなく、好きな配送業者を利用できるなど、送料を負担するだけで気軽に寄付が可能です。
洋服の青山スーツ量販店として有名な「洋服の青山」でも、不要なスーツを回収する取り組みを行っています。
これまでも下取りサービスとしてスーツやドレスシャツ、レディスアイテムなどを店頭で回収してきましたが、気軽にスーツを寄付できるよう、2023年10月2日より全国に695店舗(2023年3月31日現在)ある店舗にリサイクリングBOXが設置されました。
店舗の入り口やレジ前付近に設置されたリサイクリングBOXに不要となったスーツを入れると、洋服の青山で使えるクーポン券と交換できます。他ブランドの衣類も回収可能です。
回収されたスーツなどの衣類は、ほぼすべてをリサイクル・リユース。車の断熱材や荷物の緩衝材、防災毛布などにリサイクルされるか、古着として活用されます。
なお、洋服の青山を運営する青山商事が展開する「スーツスクエア」や「ザ・スーツカンパニー」でも、同様のリサイクリングBOXを全店に設置しています。
オーダースーツSADA「オーダースーツSADA」では「スーツ下取りサービス」として、着なくなったスーツと値引きチケットを交換できるサービスをすべての店舗で行っています。
店舗に持ち込まれたスーツは、フェルトなどの原材料としてリサイクルされるほか、状態のよいものは海外に運ばれてリユースされたり、スーツを手に入れることができない人々に無償提供されたりなどして有効活用されます。
下取りの対象となるのは、SADAのスーツだけではありません。他社のスーツでも下取りしてもらえます。
ただし、パンツやベストのみ、ネクタイ、シャツ、ハンカチ、ベルトなどは下取りの対象外となっているため注意が必要です。
THE SUIT COMPANY「THE SUIT COMPANY」では、エコプロジェクトの一環として、不要となったスーツやジャケットを店舗に持ち込むと、割引チケット(一人1回につき1着まで)がもらえる下取りサービスを行っています。
他社のものも受け付けていて、状態も問わないため、自宅や会社の近くにTHE SUIT COMPANYの店舗がある場合に便利です。
持ち込めるのは、共生地スーツもしくはジャケットのみです。スラックスやスカートのみは受け付けていません。
下取りされたスーツは、その後リサイクル工場で防災毛布としてリサイクルされ、被災地や防災備蓄として役立っています。
ユナイテッドアローズ「ユナイテッドアローズ」では、廃棄物削減と循環型ファッション推進のため、「UA RECYCLE ACTION」というサービスを定期的に行っています。
不要な衣料品を持ち込む(1日につき1回最大4点まで)と、ユナイテッドアローズの店舗やオンラインショップで利用できる、2000円スペシャルクーポンがもらえる仕組みです。
スーツの場合は、上下セットでもそれぞれ1点とカウントされる点に注意しましょう。
全国のユナイテッドアローズの店頭にて回収された衣料品は、必要としている人のもとに送られて再利用されるか、素材やパーツごとに分類・再資源化されて新たな原料として生まれ変わります。
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