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生まれたのは数日前 収容された子犬きょうだい4匹 預かりボランティアの苦労が報われた日「幸せ過ぎて私のこと忘れないでね」

まいどなニュース / 2024年5月17日 17時30分

生後間もなくして保健所に収容された子犬きょうだいの桜太郎(左)と梅吉(右)

2024年1月、数日前に生まれたばかりのワンコきょうだい4匹が茨城県の保健所に収容されました。成長すれば15kgになるとおぼしきミックス犬ですが、保護時の体重はわずか240g。手のひらに乗るほどで、しっかり目を開くこともできない様子です。

生まれたばかりのワンコは適切なケアをしないと命を落としてしまうこともあります。4匹のうち、メス2匹はとある保護団体に引き出され、オス2匹は地元の犬保護団体restartdog LIEN(以下、リアン)に引き出されました。

この2匹につけられた名前は「桜太郎(さくたろう)」「梅吉」。リアン提携の預かりボランティアさんがこの2匹の世話をすることになりました。

成長途中、一時足を痛めた桜太郎

ミルクのみで過ごしていた桜太郎と梅吉。離乳食へ移行し、順調に成長しました。やがて、甘えん坊ぶりも見せてくれましたが、桜太郎はこの間にヤンチャが過ぎて足を痛めてしまうことも。動物病院で診てもらうと「重大なけがではない」と聞き、胸をなでおろす預かりボランティアさん。「安静に過ごしてくださいね」とも言われ、これには少々頭を悩ませました。

生まれて数週間の子犬を安静にさせることはほぼ不可能ですが、預かりボランティアさんはとにかく桜太郎がこれ以上足を痛めないよう、献身的に世話を続けました。

2匹とも元気なやんちゃぶりを見せるように

当初は痛めた足をかばいながらチョコチョコ歩いていた桜太郎ですが、しばらくその様子を見せなくなり、きょうだいの梅吉と変わらぬ元気いっぱいの姿を見せてくれるようになりました。

安心する預かりボランティアさんでしたが、この頃から桜太郎も梅吉もさらにヤンチャぶりを見せるようになりました。先住犬に乗りかかって遊びを仕掛けたり、かと思えば朝4時からオモチャを追いかけガブガブ甘噛みしたり。預かりボランティアさんは大事な家具や観葉植物を別部屋に移動させるなどの対策をすることになりましたが、何よりも2匹とも元気に成長してくれたことがうれしく、ヤンチャな様子に目を細めるのでした。

厳しい譲渡条件で里親募集をスタート

そして、いよいよ里親募集をスタート。

当初から「外飼いでの番犬代わりにという里親希望者は×」「ミックス犬の家飼いは嫌という里親希望者は×」と厳しい条件をつけました。生まれ間もなく保健所収容となり、そして保護後は手塩をかけて育てた2匹です。「家族」として迎え入れてくれる人に限っての募集でした。

程なくしてまず桜太郎のほうに「迎え入れたい」という里親希望者さんが現れました。リアンが掲げた厳しい譲渡条件もクリアした上、「最後までずっとお世話をします」と言ってくれました。

桜太郎がついに幸せを掴んだ

トライアルでも相変わらずのヤンチャぶりの桜太郎でしたが、一方でトイレをきちんとシートの上でするお利口さんぶりも見せ、程なくして正式譲渡となりました。里親さんは「桜太郎」という名前を気にいってくれ、この名で呼んでくれると言ってくれました。

梅吉よりも一足先に幸せをつかんだ桜太郎。里親さんの元に巣立った日、保健所にいた頃の3倍のほどの大きさに成長していました。

預かりボランティアさんは別れ際に「優しい里親さんのもとでいつまでも幸せに過ごしてね。でも、幸せ過ぎて、きょうだいの梅吉や私のことも忘れないでよ(笑)」と、笑顔で桜太郎を見送りました。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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