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後付けでスポット空調の体感温度を低減、工事不要で手軽にできる現場の暑熱対策をパナソニックが提案

マイナビニュース / 2024年5月20日 17時14分

画像提供:マイナビニュース

パナソニック 空質空調社は、暑熱対策用空調ノズルの「ジェットノズル」に関する説明を行った。2024年度から海外への展開を開始し、販売台数を前年比4.5倍にまで一気に引き上げる計画だ。

ジェットノズルは、既設の硬質フレキホースや、据え置きスポットクーラーの先端に取り付けるだけで、冷却効果を高めるアタッチメント型スポット空調関連製品。施工工事が不要であり、簡単に暑熱対策を可能にできるという特徴を持つ。アタッチメント型の製品は業界初となり、現時点では競合製品はないという。2023年5月の発売以来、これまでに920台の出荷実績を持っている。

パナソニック 空質空調社 設備ソリューションズ事業部 環境エンジニアリング推進部設計開発課の川端真彰係長は、「地球温暖化による気温上昇により、熱中症患者数が増加するなど、工場作業者の労働環境の改善に対するニーズが高まっている。労働力の確保や働き方改革の観点からも、労働環境の改善は急務となっている。だが、現場では、追加費用をかけたくないといった声や、大規模な工事のために生産ラインを止めたくないというニーズがある。これからの課題に対して、安価で、手軽な暑熱対策が可能になるスポット空調が適している」とする。

スポット空調は、工場のような大空間において活用されている仕組みとは異なり、導入規模が小さく、導入および運用コストを抑えることができる。

だが、空間全体は暑くなるという傾向があるのに加えて、現在のスポット空調では、使用者に風が当たる時点では風がぬるくなってしまったり、風速が遅くなり、風のあたり方が弱くなってしまったりという気流特性上の課題がある。

「噴出される風と、周りの空気の風速差が原因となり、風がぬるい、風が弱いという現象が起こってしまう。これは、噴き出した冷たい風が、周りの暑い空気を誘引してしまいぬるい風になってしまうこと、発生する空気抵抗によって、風速が遅くなることによって発生する。当社のジェットノズルは、特殊な多重構造により、中心から出る空気を、周りから出る空気で包み込むように保護することで、周辺の暖気の誘引を抑制し、吹き出した冷たい空気を、冷たいまま使用者に運ぶことができる。また、空気抵抗を減らすことができるため、速い風速を維持でき、利用環境が暑ければ暑いほど、効果を発揮する」という。

ノズル本体の角度や長さ、断面積などに工夫を凝らした特殊な多重構造機構を採用しており、吹き出し風速の分布を適正化でき、冷気と周辺空気との風速差を小さくし、周辺の暖気誘引の抑制、空気抵抗による風速低下低減を実現しているという。

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