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野田元首相「森元首相は天下の文芸春秋で240分。それに比べ…」裏金問題で岸田首相の対応酷評

日刊スポーツ / 2024年5月20日 16時22分

野田佳彦元首相(2017年7月31日撮影)

立憲民主党の野田佳彦元首相は20日の衆院予算委員会で、自民党安倍派の裏金事件を受け、かつて前身派閥・森派の会長を務めた森喜朗元首相への聴取を行ったとする岸田文雄首相が、聴取の記録を残していないと述べたことについて、あらためて疑問を呈した。

岸田首相は4月上旬、森氏に直接電話で聴取したものの、報道陣の取材に「森氏が関与したのか話を聞かせてもらった。新たな事実は確認されなかった」と述べたが、森氏は今月10日発売の月刊誌「文芸春秋」のインタビューで、首相からの電話で裏金事件についてのやりとりはなかったと主張。双方の主張が食い違う事態になっている。

野田氏は、岸田首相がこの時の電話聴取の記録を残していないとしていることにも触れ「『記憶にございません』は耳にたこができるくらい聞いてきたけど『記録にございません』は、新鮮な響きがあって驚いた」と皮肉った上で「でも考えてみれば(記録がなければ)ちゃんとした調査ではない。森元総理自身が『具体的な質問はなかった』とおっしゃっている。これじゃ調査ではなく、ご機嫌伺いだ」として、首相の対応を批判。「もう1回、再聴取をした方がいい」と促したが、首相は「考えていないと思っている」と、野田氏の要求を拒否した。

首相と森氏の主張の食い違いについて、野田氏は「(森氏は)天下の文芸春秋で言っているんですよ。(文芸春秋は)文豪の菊池寛がつくった、歴史と伝統のある最も権威のある総合誌。私も寄稿したことがあるが、覚悟をもって書いているし覚悟を持ってインタビューに出る。あなたもたぶんそうだと思いますよ」と指摘した上で「(森氏インタビューの)タイトルは『裏金問題の真相を語る240分』ですよ。240分ですよ」と迫り「それに比べ、総理は電話でご機嫌伺いみたいな話。もう1回、きちんと再聴取するのが筋だと思う。やらないと言うのなら、しょうがない。森元総理の参考人として国会にお呼びしてお話をうかがわないといけない」と国会招致の必要性に言及した。

野田氏はさらに「私も、元総理になって国会に呼ばれるのはいやだなと思う、本当はね。こんな先例をつくりたくはない。岸田さんだって、いやでしょ?」と述べつつ「だから、あなたがもう1度聴取して報告してもらう方が望ましい」と述べ、森氏への再聴取を考えるよう迫り続けた。

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