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《『虎に翼』で母親役を好演》石田ゆり子、プロデューサーや共演者が驚いた“愛される力”「ストレスかかる現場でも動じない人」

NEWSポストセブン / 2024年5月20日 7時15分

強く、優しく、凜とした母を演じる石田ゆり子(写真/NHK提供)

 日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった三淵嘉子氏をモデルにしたNHKの朝ドラ『虎に翼』。男性優位が当たり前だった昭和初期の女性を取り巻く環境のなかで、強く、優しく、凜とした母を演じるのが石田ゆり子(54)だ。

「女の幸せは結婚」との考えから、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)に立ちはだかる最初の大きな壁となるのが母・はるだった。その後、家計も家事も完璧に管理するしっかり者のはるは、法律家を目指す寅子を後押しすると決め、心強い存在になる。

『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』著者の田幸和歌子氏が語る。

「これまでの朝ドラの多くは“ヒロイン至上主義”でしたが、『虎に翼』は男女を問わず、あらゆる登場人物が自分の立場や境遇について言いたいけど言えずにいたモヤモヤした思いを拾い上げて、声をあげていこうとするところに魅力があります」

 なかでも初回から存在感が光っているのが、石田が演じるはるだ。田幸氏は「新たな朝ドラの母親像」だと言う。

「当初は自分の価値観を押しつける母親なのかと思わせますが、実ははるさん自身が勉学に励みたかったのを諦めさせられた過去があり、これからの時代を生きる娘は違う生き方でいいと応援する立場になる。上品で美しく、優しく包み込んでくれるような女性で、男性にとって理想の妻に見えると思いますが、はるさんの一番の魅力は賢いこと。

 夫の直言(岡部たかし)が贈収賄の嫌疑をかけられた時にも、無罪になった決め手は、はるさんが毎日欠かさず冷静に物事を記録していた日記でした。心優しい女性である一方で、強い芯を持っているという点は石田さんご本人のイメージにも重なっていて、ぴったりの役柄です」

現場で後輩にも気配り

 作中では女性たちが公の場で納得がいかない時もにこやかに振る舞ってやり過ごすことが「スンッ」という言葉で表現され、「私の娘にはスンッとしてほしくない」と啖呵を切ったはるの台詞は、大きく話題になった。

 石田といえば、2016年の大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)では独身のキャリアウーマンを演じたが、自分の若さだけに価値を見出す女性に対して「自分に呪いをかけないで」との名台詞で女性から絶大な支持を得た。同作で石田の部下を演じた山賀琴子が語る。

「私にとっては初めてのドラマ出演で、初めての現場が石田さんと同僚役の成田凌さんとランチをするシーンでした。石田さんはイメージ通り優しく穏やかでマイナスイオンが出ているような方で、私みたいなぽっと出の役者にも気さくに声をかけ、美容の話など色々してくださった。打ち解けた雰囲気で現場が進むように気配りをされていました」

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