【静岡県知事選】立候補表明した大村慎一氏がスタジオ出演② 川勝県政評価は?リニア“推進派”解決策は?
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年4月26日 19時6分
3年前の静岡県知事選で自民党が推薦した候補に大差をつけ、4選を果たした川勝知事。この選挙で争点の一つとなったのは、県が今も着工を認めていないリニア新幹線、静岡工区の問題です。3年前、当選を決めた直後に川勝知事は「任期中に解決する」と意気込んでいました。
(2021年 中央大学法科大学院 野村修也 教授)
「この4年間の任期ですよね、そのうちに決めるんですよね」
(2021年 川勝知事)
「そうです、もっと早くなるかもしれませんよjmpこれはウィンウィンの関係をつくることが大事なんですよ、静岡県は何もわがままを言っているのではなく、私は常に静岡県が国のために何ができるか、日本は世界のために何ができるのか、そういう観点で仕事をしてきました、この問題は世界的に注目されていますからいかにして南アルプスをリニアから守るか、と同時にリニアを生かすか両方を成り立たせる」
あれから3年、県とJR東海の議論はこう着状態が続いたままとなり…3月、JR東海は「2027年の開業」を断念すると発表しました。
4月、川勝知事は、辞職の理由を説明する会見で…
(4月 川勝知事)
「一番大きかったのはリニア。4期目はリニアの南アルプストンネル工事から南アルプスの水と生態系、環境こうしたものをいかに守るかといういことに心を砕いてきた。jmp私はリニア問題を解決するのは事業計画を見直す以外はないと思っていた。この事業計画の見直しに丹羽新社長が踏み出された」
リニア問題の解決とは開業時期を遅らせることであったかのような発言をしています。
【スタジオ】
(津川 祥吾 アンカー)
大村さんは川勝知事のもとでも仕事したご経験があるかと思いますが、まず伺いたいのは、川勝県政をどう評価していて、継承するのか?変えていくのか?教えてください。
(大村 慎一氏)
私が川勝氏の下で県政の副知事をしたのは、一番初期の2年間。これはだいぶ前なので、基本的に全く違う県政になる。「刷新」という言い方になる。その中身は、地方を再構築=リストラクチャーが一番重要。いろいろ課題が山積する中で、進めていく実行力という点で、進め方を変えなければならない。
まず、県庁が組織の主体となるが、正直言って、新しい企画が出てきたり、前向きな仕事をする職員の空気・感覚が止まっていると思うので、まず県庁自身が前向きに仕事をやっていく組織に生まれ変わる、ということが重要。
(津川 祥吾 アンカー)
そしてリニア問題ですが、大村さんは「推進」の立場ということですが、視聴者からは推進の立場だった川勝知事への不満が聞かれています。徳増さん。
(徳増 ないるキャスター)
Daiichi-TVでは公式アプリ「シズオカン」で知事選緊急アンケートを実施。きのうまでに644人の方から回答をいただきました。
この中で、リニア問題について、これまでの県や川勝知事の対応を評価するか聞いたところ評価しないこと答えた方が最も多く32.5%。あまり評価しないと答えた人を含めると半数を超えました評価する・やや評価するを合わせると約4割でリニア問題への評価は割れているともいえる
(津川 祥吾 アンカー)
この結果についてはどう見る?
(大村 慎一氏)
興味深いと思うが、「評価する」という部分は、水・環境とか、もともとJRの計画の中で不十分だった点、本来JRが考えるべき点だったところで、それを川勝知事がしっかり指摘をして、大井川の水を確保できるめどが立った。それは、評価できる点だと思う。一方、リニアモーターカーという国の大きな事業が静岡県にメリットがあることを示してもらいたいが、この事業を進捗させることができずに、むしろ“止まった”ということを評価する、という会見があったが、これでは前に進まないので、その点はおそらく評価につながっていないのではないか。
(津川 祥吾 アンカー)
リニア問題を解決するために具体的に何をする?またどのような行程で解決に導いていくのか?
(大村 慎一氏)
5つのプロセスがある。1つ目は、リニア工事による国のメリット、静岡県民のメリットをはっきり示していただくことが必要。例えば、新幹線の止まる駅の改善だけではなくて、在来線や観光の問題など、JRができることがあるので、そういうことを示す必要がある。そのうえで、2つ目、流域市町と対話して、(3つ目)環境と水の問題を確認・点検・維持していく、4つ目はJRと協議する、5つ目は国に出てきていただいて、しっかりとJRと協議を担保してもらう。
(コメンテーター 増田英行 弁護士)
大井川の水問題や環境問題など不安に思っている人も多いと思うが特に大井川流域の住民にどう向き合っていく?
(大村 慎一氏)
流域の市町の首長と話をしたが、JR東海と協議を進めていっても、誰がいったい保障・担保してくれるのか、という話になるので、ここは第三者として国に出てきてもらって、しっかりと国が最後は責任もって、JRと静岡県と解決していく、という姿勢を示してもらうことで、県民の安心感が得られるのではないか。
そこに、私の国とのネットワークが活かしていきたい。
(津川 祥吾 アンカー)
また、きのう出演した鈴木さんは山梨との県境付近でのボーリング調査について、「進めるべきまずやってみることが大事」だと話しました。これについてはいかがでしょうか。
(大村 慎一氏)
先進ボーリングは、流域市町の皆さんは、これはやるべきではないか、という話が出ている。調査としての先進ボーリングは、水の保全が担保されるなら、やるべきだと思う。
(徳増 ないるキャスター)
このあとは大村慎一さんに視聴者からの質問に答えていただきます。
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