山中慎介氏「東京ドームがさらに2人を熱くする」 尚弥VSネリを展望「終盤までいかない」

井上尚弥（左）と山中慎介氏

　◇プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ　統一王者・井上尚弥＜12回戦＞WBC1位ルイス・ネリ（2024年5月6日　東京ドーム）

　元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏が5日放送の「サンデースポーツ」（日曜後9・50）にVTR出演。4団体統一スーパーバンタム級王者・井上尚弥（31＝大橋）と挑戦者でWBC同級1位ルイス・ネリ（29＝メキシコ）との注目の一戦について持論を展開した。

　かつて“神の左”と呼ばれた左ストレートを武器にWBC世界バンタム級王座を12度防衛した山中氏は現役時代に今回の挑戦者ネリと2度対戦。禁止薬物の陽性反応や体重超過などの問題を引き起こしたネリに2度とも敗れる苦い経験から、注目の一戦を展望した。

　山中氏はネリについて「常に前進してアグレッシブに攻めてきて、フック系のパンチを中心に打ち出したら止まらない。回転力というのは本当にあるので、相打ちのタイミングというか、連打の中でパンチを合わせるカウンター。その部分が一番怖い場面になる」とコメント。

　警戒心を示したが、試合は井上有利と予想。「距離感だったりとか相手のパンチの軌道を読むのがはやい。回を追うごとに井上選手はネリの攻撃にしっかりと対応していけるでしょうから」と太鼓判。

　決着については「終盤まではいかないのかなと思いますね。（井上選手が）どこかでKOしてくれると思うんですけどね」と持論を展開。最後に「東京ドームという会場がさらに2人を熱くするでしょうから、激しい試合になるというのは間違いない。熱くレベルの高い試合を期待して、（井上選手の）勝利を願っています」をエールを送った。