春のだるさ、眠さを一発解消する「非常識な食習慣」 季節の変わり目の体調不良には意外な要因が
東洋経済オンライン / 2024年5月6日 8時30分
健康に気をつかう人ほど、1日3食しっかり食べなきゃと思って、それを毎日続けていると思います。ですが、このように1日3回食事をする時間割では、内臓は休むヒマがなく、疲れがたまっていくばかりなのです。
胃腸が疲れて、消化機能が衰えると、体にさまざまな不調が現れます。
消化機能が衰えると、まず、食事から十分な栄養分を摂ることができなくなります。1日3食きちんと食べているにもかかわらず、エネルギー不足になってしまうのです。そうすると、疲れやすくなったり、体がだるくなったり、肌や髪のコンディションが悪くなったりします。
消化に時間がかかり、食べものがいつまでも胃に残っていると、胃もたれが起こります。胃の消化機能が落ちてしまったら、食欲もなくなります。
腸が疲れ、働きが鈍くなると、食べものが消化しきれずに残ります。それらはやがて腐敗し、腸内でアンモニアなどの有害物質を発生させます。
腸の中には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌(体が弱ると悪玉菌に変わる)がいて、健康なときは善玉菌が優勢です。しかし、老廃物や有害物質などがたまって腸内環境が悪化すると、悪玉菌が優勢になり、便秘や下痢などになりやすくなります。
さらに、腸で発生した有害物質は、血液に乗って全身にまわります。このせいで、肌荒れがひどくなったり、体臭がきつくなったりします。ときには、がんなどの病気になったりすることもあるのです。
一方、腸には、体内に侵入しようとするウイルスや毒素などの異物を排除して体を守る「免疫機能」も備わっています。
腸が疲れて腸内環境が悪くなると、免疫力も低下してしまいます。すると、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、アレルギーが悪化したりします。
1日3食は「肝臓」までも疲弊させてしまう
1日3食の食生活で疲れるのは胃腸だけではありません。肝臓だって疲れます。いや、肝臓の疲れは、胃腸以上と言ってもよいかもしれません。
肝臓は、腎臓とともに「沈黙の臓器」と呼ばれ、ふだん、その存在が意識されることはほとんどありません。それなのに、肝臓は非常に働き者です。
肝臓は、さまざまな役割を一手に担っています。食後、体に入ってきた栄養を、体内で必要なエネルギーに変えたり、余分なエネルギーを蓄えたり、食べものに含まれていたアルコールやアンモニアなどの毒素を処理したり、脂肪の消化吸収を助ける胆汁を作ったりしています。
そのため、食事と食事の間隔が短く、次から次へと食べものが入ってくると、肝臓はフル回転で働かなければならず、どんどん疲弊していきます。
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