米労働生産性、第1四半期は0.3%上昇 伸び鈍化も堅調さ変わらず
ロイター / 2024年5月3日 1時37分
米労働省が2日発表した2024年第1・四半期の非農業部門の労働生産性(速報値)は年率換算で前期比0.3%上昇した。23年第4・四半期(改定値)は3.5%上昇だった。4月撮影(2024年 ロイター/Massimo Pinca)
Lucia Mutikani
[ワシントン 2日 ロイター] - 米労働省が2日発表した2024年第1・四半期の非農業部門の労働生産性(速報値)は年率換算で前期比0.3%上昇した。23年第4・四半期(改定値)は3.5%上昇だった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.8%上昇を下回った。 前年同期比では2.9%上昇した。
生産単位当たりの報酬を示す単位労働コストは前期比4.7%急上昇した。第4・四半期は横ばいだった。
前年同期比では1.8%上昇した。
時間当たりの労働報酬は5.0%上昇した。第4・四半期は3.5%上昇だった。
前年同期比では4.7%上昇した。
専門家らは、生産性の伸び率は低下したが引き続き堅調だとの見方を示している。季節的な特異性から、第1・四半期の国内総生産(GDP)と生産性は低くなる傾向があるとした。
パンテオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、イアン・シェパードソン氏は「生産性の伸びの基調は依然として非常に健全なようだ。単位労働コストの前年比1.8%の伸びは、米連邦準備理事会(FRB)の2%インフレ目標と十分一致しており、労働市場がより良いバランスに転じたというFRBの見解を裏付けている」と述べた。
労働省は26日、生産性や労働コストデータの基礎となる労働時間の計算にミスがあったとして、19年から23年までの生産性データを修正した。
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