英中銀の利下げ、かなり先 遅い方が良い=グリーン委員
ロイター / 2024年4月11日 16時40分
イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のグリーン委員は、驚くほど強い米3月消費者物価指数(CPI)の伸び率を受け、現在の市場は英中銀が年内に米連邦準備理事会(FRB)よりも早期かつ大幅の利下げを実施すると予想していると指摘した。写真は2023年9月、ロンドンで撮影(2024年 ロイター/Hollie Adams)
[11日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のグリーン委員は、インフレ圧力の粘着性を理由に利下げは「まだだいぶ先」との見解を明らかにした。
11日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に意見記事が掲載された。記事のタイトルは「市場は英国と米国の比較をやめるべき」。
グリーン氏は英国のインフレは米国より根強いと指摘。「私見では英国の利下げもまだだいぶ先だ」と述べた。
「驚くほど強い米3月消費者物価指数(CPI)の伸び率を受け、英中銀が年内に米連邦準備理事会(FRB)よりも早期かつ大幅の利下げを実施すると現在の市場は予想している」と指摘。
「市場は利下げ観測を間違った方向に動かしている」との見方を示し、英中銀の利下げは遅い方が良いと述べた。
LSEGのデータによると、市場は英中銀が今年45ベーシスポイント(bp)の利下げを実施すると予想。8月に最初の利下げが行われる可能性を完全に織り込んでいる。一方市場が予想するFRBの年内の利下げ幅は42bp。
グリーン氏は英米の労働供給の差も明らかで、英国のサービスインフレは依然として米国を大幅に上回っていると指摘。
「全体として、英国の労働市場参加率は新型コロナウイルス流行前のトレンドまで回復していない。一方、米国の参加率は新型コロナ前のトレンドを上回っている」と述べた。
同氏によると、予想インフレ率の上昇が賃金上昇率の加速につながっており、一部の指標によると、英国の賃金上昇率は6─7%、米国は4─5.5%となっている。
グリーン氏はサービスインフレが目標と整合性の取れる水準に持続的に低下するには賃金上昇率の一段の鈍化が必要だと述べた。
この記事に関連するニュース
-
英利下げはまだ先、インフレ巡る悪材料なくても=ピル氏
ロイター / 2024年4月24日 1時33分
-
英利下げ検討できず、高すぎる賃金上昇率などで=グリーン委員
ロイター / 2024年4月19日 2時17分
-
米FRB、ある時点で利下げへ 急ぐ必要ない=クリーブランド連銀総裁
ロイター / 2024年4月18日 9時6分
-
英インフレ率低下、中銀予想と一致=ベイリー総裁
ロイター / 2024年4月18日 7時42分
-
カナダ中銀、金利据え置き 利下げ時期示唆せず
ロイター / 2024年4月11日 1時12分
ランキング
-
1箱根にフロントもない「無人ホテル」開業 〝不便さ〟感じる? 記者が体験してみた
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年5月4日 18時38分
-
2周りの人にどう思われているか気になります…他人の評価に「一喜一憂」しないためにはどうしたらいいですか?【現役住職の“天晴れ”な答え】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月4日 13時0分
-
324年度の企業倒産、1万件超か 原材料高、人手不足が収支圧迫
共同通信 / 2024年5月4日 15時30分
-
4日銀がこれほどまで円安を「無視」する3つの理由 「為替は管轄外」では、結局うまくいかない?
東洋経済オンライン / 2024年5月4日 9時30分
-
5相鉄線「屈指の閑散駅」ついに一新へ! 大幅イメチェン&新改札も 完成時期は?
乗りものニュース / 2024年5月4日 8時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください