英賃金上昇率、12─2月は前年比6.0% 鈍化続く
ロイター / 2024年4月16日 16時25分
4月16日、英国立統計局(ONS)が発表した2023年12月─24年2月の賃金上昇率はボーナスを除くベースで前年同期比6.0%で、22年7─9月以来の低水準だった。ロンドンで2月撮影(2024年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン 16日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が16日発表した2023年12月─24年2月の賃金上昇率はボーナスを除くベースで前年同期比6.0%と再び鈍化し、22年7─9月以来の低水準だった。
11─1月は6.1%、ロイターがまとめたエコノミスト予想は5.8%だった。
イングランド銀行(英中銀)は通常賃金の伸びを利下げ開始時期の判断材料として注目している。
求人検索サイト大手インディードのシニアエコノミスト、ジャック・ケネディ氏は「労働市場は徐々に落ち着く状況が続いているが、賃金の伸びは依然高く、インフレへの懸念は消えていない。米インフレ率が高水準で目先の米利下げ見通しが後退しており、英金利も秋までの引き下げには疑問符がつく」と指摘した。
賃金上昇率の発表直後にポンドは対ドル・ユーロで小幅に下落。市場では年内の英利下げ予想が後退している。
変動が激しいボーナスを含む賃金の上昇率は5.6%で、11─1月と同じだった。
失業率は3.9%から4.2%に上昇。統計局は、データ収集の見直しを行っており若干不安定な部分があるとしている。
1─3月の求人件数は昨年10─12月から1万3000件減で21回連続の減少。前年比で20万4000件減の91万6000件だったが、依然コロナ前の水準を12万件上回っている。
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