豪政府、国防費320億ドル増額 ミサイルやドローン強化へ
ロイター / 2024年4月17日 15時39分
Lewis Jackson
[シドニー 17日 ロイター] - オーストラリア政府は、今後10年間で国防費を503億豪ドル(320億米ドル)増額し、兵器プログラムをミサイル、ドローン(無人機)、軍艦に重点を置いたものに刷新する。マールズ国防相が17日に発表した。
10年間の新たな国防予算は総額で3300億豪ドルとなり、最終的に国防支出は現在の対国内総生産(GDP)比2%強から2034年までに2.4%に拡大する。
国防費増額は、米中の対立で地域情勢が緊迫する可能性に備え、長距離ミサイルなどの重要性が高まっていることを反映している。
マールズ国防相はナショナル・プレス・クラブで、「冷戦終結後の国防計画を導いた楽観的な想定はとっくになくなっている。われわれは激化する米中の戦略的競争を巡る不透明感と緊張という環境に取り巻かれている」と語った。
最大1450億豪ドル(予算の40%強)を海軍に投入し、海上艦隊の増強、豪米英3カ国の安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」の原子力潜水艦計画、ゴーストシャーク海底ドローンなどに充てる。
また、昨年の見直しで重要性が指摘されたミサイル関連計画に最大740億豪ドルを充てる。
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