日産、「eパワー」発電用エンジンで世界最高熱効率50%実現
ロイター / 2021年2月26日 19時15分
[東京 26日 ロイター] - 日産自動車は26日、発電専用ガソリンエンジンで最高熱効率50%を実現できる技術を発表した。自動車用ガソリンエンジンの平均的な最高熱効率は30%台で、40%台前半が限界とされる中、新技術による最高熱効率は世界最高水準で、ハイブリッド車(HV)の燃費性能が大幅に改善できる。
新技術は、エンジンで発電機を動かして発生させた電力でモーターを駆動する独自のHV技術「e-POWER(eパワー)」に生かす。熱効率50%のエンジンによるeパワーの燃費は、これから発売するeパワーに搭載する熱効率40%のエンジンに比べ、約25%改善ができるという。日産は2030年代早期に主要市場に投入する新型車すべてを電動化する方針を打ち出しており、電気自動車と両輪でeパワーを強化する考えだ。
新技術を利用したeパワーのモデル投入の時期は公表していない。日産は2023年度までに年間100万台以上の電動化技術搭載車の販売を目標に掲げているが、平井俊弘・専務執行役員はこの日の説明会で「23年までに(発売する新車に新技術の)考え方は入っている」と述べ、熱効率50%の技術による商品化は「それ以降に焦点を合わせている」と語った。
新技術では、エンジン筒内の混合気の流れや点火を強化し、より希釈された混合気を高圧縮比で確実に燃焼させることによって熱効率を高める。排熱回収技術と組み合わせ、エンジンを発電専用に特化させて一定状態で回す「完全定点運転」で使うというブレークスルーによって、熱効率50%が実現できることを確認した。
(白木真紀)
この記事に関連するニュース
-
スズキ スイフト 5MTに乗った いまどきマニュアル車の方が燃費イイなんてアリ?(小沢コージ)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月14日 9時26分
-
日産・ホンダ協業の新型車を予想! 「Honda e」の後継となるコンパクトEVを開発?
MōTA / 2024年4月4日 12時30分
-
日産、チュニジアにハイブリッド車投入へ アフリカのEV需要探る
ロイター / 2024年3月27日 13時0分
-
打倒「ランクル」!? 日産が新型「本格四駆」発売へ! “サファリ”の後継車「パトロール」24年度に全面刷新!
くるまのニュース / 2024年3月27日 7時10分
-
日産26年度に販売100万台増、16種の電動車投入 営業利益率6%以上
ロイター / 2024年3月25日 19時2分
ランキング
-
1グーグルの「クチコミ」削除が難しい深刻な事情 主観的な感想だからこそ、高いハードルがある
東洋経済オンライン / 2024年4月20日 11時0分
-
2格安スマホの利用者は約4割 実際に支払っている月額利用料金の2位は「2000円台」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月19日 17時15分
-
3年金制度の落とし穴…配偶者が亡くなっても〈遺族年金〉をもらえない!? 妻を亡くした54歳夫の悲劇【お金のプロが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月20日 11時15分
-
4“金”価格高騰の背景に「中国による爆買い」も? ものすごい勢いで保有量を増やす理由とは…
Finasee / 2024年4月20日 11時0分
-
5日銀の利上げ、慎重に進めるべき=IMF日本担当
ロイター / 2024年4月20日 17時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください