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ドル108円後半、株大幅安でも下げ緩やか

ロイター / 2020年2月28日 15時24分

 2月28日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の108円後半。写真は2017年6月撮影(2020年 ロイター/THOMAS WHITE)

[東京 28日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の108円後半。日経平均が前営業日比で1000円を超える大幅安となり、上海総合株価指数が同3%超下落するなかで、じわじわと円が買われる展開となった。

ドルは朝方に高値109.68円をつけたあと緩やかに下げ続け一時108.81円と3週間半ぶりの安値を付けた。日経平均や上海総合株価指数の大幅安がドル売り/円買いの背景だが、いまのところ「株安のわりに円高はまだ緩やか」(外国銀)との声が複数聞かれた。

目先、ドルの下値めどは1月末から今月月初につけた108.30/32円付近とみられる。

今年に入って、ドルの滞留時間は108―110円台で最も長いため、現行の水準は多くの参加者にとって見慣れたレベルでもあり「居心地は悪くないはず」(FX会社)だという。ただ、「世界の株価がしばらく底入れしないのであれば、相場がこなれていない107円台を目指す可能性が高まる」(同)との声や、「どこかの時点で円買いが急加速するかもしれない」(前出の外国銀)との声が聞かれた。

最近の為替市場ではリスク回避のセンチメントが広がると、ドルと円が同時に買われるというパターンが多かったが、「昨日はドルの全面安となる中で、円が積極的に買われたわけでもない。リスクオフでは説明がつかない相場つきになっている。『恐怖相場』と言えるかもしれない」(同)。

シカゴオプション取引所が算出するVIX指数<.VIX>(いわゆる恐怖指数)は前日39.31まで上昇し、2018年2月以来の高水準に達した。

クロス円でも円高が進んだ。

ユーロ/円は120.65円から119.69は円まで下落、豪ドルは71円半ばと昨年9月以来、NZドルは68円半ばと同10月以来の安値をつけた。

CMEグループのフェドウオッチによると、金利先物市場が織り込む3月米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ確率は現在99%。前日までは据え置き予想が66%と過半を占めていたが、カリフォルニア州で感染国への渡航歴がない人が感染したことなどを受け、米国内でも一段と感染が広がる可能性を懸念する形となってきた。

金利先物市場はさらに、7月までにもう2回の利下げを行う可能性が5割超織り込まれている。

財務省によると、2月16─22日の対外中長期債投資は差し引きで6587億円の買い越しとなった。買い越しは3週連続で、買い越し額累計は3兆7156億円に達した。

ドル/円   ユーロ/ドル   ユーロ/円

午後3時現在 108.86/88 1.0998/02 119.75/79

午前9時現在 109.61/63 1.0994/98 120.53/57

NY午後5時 109.58/61 1.0998/02 120.54/58

(為替マーケットチーム)

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