1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

一体なぜ原付には必要ない? 法定点検と車検の違いを徹底解説

バイクのニュース / 2023年2月16日 9時0分

バイクを安全に利用するためには、法定点検や車検といった定期的なメンテナンスが欠かせません。しかし、これらがどういった内容の点検なのか、違いを知らない人も多いでしょう。そこで、法定点検と車検の違いをご紹介します。

■法定点検と車検の違いとは

 バイクには、エンジンオイルといった消耗品交換の他に、車体全体の状態をチェックする、定期的なメンテナンスが必要です。また、エンジン排気量が250ccを超えるバイクは、2年に一度車検を受けることが義務付けられているほか、車検とは別に法定点検を受けることも義務となっています。

 車検と法定点検は同じと考える人も多いと思いますが、実際は別物。この2種類の点検には、どのような違いがあるのでしょうか。

法定点検と車検は全く別の点検法定点検と車検は全く別の点検

 まず法定点検は、道路運送車両法第48条(定期点検整備)で、1年に1度点検を受けることが義務付けられている点検で、12か月点検や1年点検、もしくは定期点検と呼ばれる事もあります。

 法定点検の目的は車両故障を未然に防ぎ、適切なタイミングで消耗品を交換し、安全に走行できる状態を保つ事。国交省自動車局整備課の担当者も、法定点検について「ユーザーには車体の保安基準を確保する義務がありますが、それを果たすために必要になるのが、法定点検です」と説明します。

そして車検は、道路運送車両法の第40条(自動車の構造)で、「自動車は、その構造が、次に掲げる事項について、国土交通省令で定める保安上又は公害防止その他の環境保全上の技術基準に適合するものでなければ、運行の用に供してはならない」と規定されています。つまり車検は公道を走るための検査で、法定点検はバイクが安全に走れる状態を保つための点検です。

■法定点検と車検の対象に原付が含まれていない理由とは

 なお、法定点検や車検を義務付ける道路運送車両法の第2条(定義)2項では、以下のようにも規定されています。

「この法律で「自動車」とは、原動機により陸上を移動させることを目的として製作した用具で軌条若しくは架線を用いないもの又はこれにより牽けん引して陸上を移動させることを目的として製作した用具であって、次項に規定する原動機付自転車以外のものをいう」

 つまり、法定点検と車検の対象に原付は含まれません。

原付バイクは法定点検と車検の対象ではない原付バイクは法定点検と車検の対象ではない

 そもそも現在の車検制度は、1951年(昭和26年)に運輸省が道路運送車両法を公布・施行した際に制度化されました。それまでの「道路運送法」で規定していた自動車の技術面に関しての内容を移管し、整理したのが「道路運送車両法」です。

 同法は、施行してから何度も法改正を繰り返しており、一時期は軽自動車も原付と同様に車検の対象外となっていました。しかし、軽自動車が広く普及したため、1973年の法改正で軽自動車も車検の対象となったのです。しかし同時に、排気量250cc以下のバイクは車検の対象から外れ、現在に至るまで改正されていません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください