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なぜ定期交換が必須? フィルターを使い続けた際に起こるトラブルとは

バイクのニュース / 2024年3月31日 11時10分

メンテナンスの際には交換する部品がいくつかありますが、そのなかでもとくに重要なのがフィルター類です。バイクの場合はエアフィルターとオイルフィルターがメインで、キャブレター車や旧車では燃料タンクの中にフィルターが内蔵されていることもあります。そんな、フィルター類を交換や洗浄しないと、どうなってしまうのでしょうか。

■フィルターの役割はすべて同じ

 メンテナンスの際には交換する部品がいくつかあり、そのなかでもとくに重要なのがフィルター類。バイクの場合はエアフィルターとオイルフィルターがメインで、キャブレター車や旧車では燃料タンクの中にフィルターが内蔵されていることもあります。

 そんな、様々なパーツに採用されているフィルターを交換、及び洗浄をしないと、どんな不具合が起きるのでしょうか。

バイクのエアフィルターは消耗品バイクのエアフィルターは消耗品

 フィルターはバイクだけでなく、さまざまなものに使われていますが、機能や目的は同じで「液体や空気に含まれている異物を取り除く」ことにあります。そのため、使用していると目詰まりが発生し、本来の機能を発揮することができなくなってしまいます。

 逆を言うと、フィルターが異物を取り除いてくれることで、機能を維持したり、部品の寿命を延ばしてくれる重要なパーツ。そのために、交換できるようになっています。

 バイクの場合、オイルフィルターとエアフィルターは必ず付いており、オイルフィルターの場合はクルマと同じような金属のカートリッジに入ったタイプや中身のろ紙だけを交換するタイプが主流。

 古い車種では遠心タイプと言って、オイル経路の途中にあるプーリーなど回転する部品の中を通すことでゴミなどが一部に溜まるようになっているものもあります。

バイクに付いている様々なフィルターの役割は、ゴミを取り除く事バイクに付いている様々なフィルターの役割は、ゴミを取り除く事

 そしてエアフィルターは、インジェクションやキャブレターの手前部分に付いていて、吸い込まれていく空気の中に含まれているゴミを取り除いてくれます。

 キャブレター車ではガソリンタンク内にフィルターが付いている例もあり、ガソリンコックと一体化されていて、外すと網になっていて、タンク内で発生したサビなどをキャッチする仕組みです。ただし、目が荒いのですり抜けてしまうサビやゴミもあるので、燃料ホースに付ける汎用燃料フィルターも売られています。

 また、最近のタンクは燃料コックが付いていないこともあり、内部に簡単にアクセスできないようになっているため、フィルターは純正では付いてないことがほとんどです。

■オイルフィルターを交換しないとどうなる?

 エンジンは作動時に削れることで細かな金属粉が出たり、燃焼やオイルの変質が原因でスラッジというススが出たりします。これらはオイルに混ざって内部を循環しますが、そのままではさらなる内部の摩耗や破損につながるため、取り除くためにフィルターが付いています。

 そのため長期間交換しないでいると、フィーリングの悪化というよりも、深刻なダメージが発生すると考えたほうがいいでしょう。もちろんそこまで行くとオイルの性能も落ちているので、吹けが悪くなったりもします。

オイルフィルターはオイル交換2回に1回の交換が推奨されているオイルフィルターはオイル交換2回に1回の交換が推奨されている

 なお、交換のタイミングとしては、オイル交換2回につきフィルター交換1回という基準となっている事が多く、いずれにしても交換することで取り込んだ異物を除去する必要があります。

 そのまま使い続けると目詰まりが進み、最終的にはオイルが流れなくなってしまいますが、その対策としてバルブが開いてオイルが流れるようになっています。

 しかし、その場合フィルターはバイパスされてしまうので、ろ過はされないために、あくまでも緊急対応。フィルターは現在、クルマと同じ金属の筒にフィルターが入ったカートリッジタイプやろ紙だけを交換するタイプが主流で、慣れてしまえばDIYでも交換可能です。

 ただし、旧車に多い遠心力タイプは、エンジンカバーを脱着したりする必要があるので、プロに任せたほうが良いでしょう。

■エアクリーナーを交換しないとどうなる?

 エンジンは空気を吸い込み、ガソリンと混ぜて爆発させることで動力を得ています。

 そのため、高回転ともなると大量の空気が必要になりますが、そこにはホコリやゴミなどが含まれていて、それらが中に入らないようにしているのがエアフィルター。エアクリーナーとも呼ばれています。

エアフィルターはエアクリーナーとも呼ばれているエアフィルターはエアクリーナーとも呼ばれている

 普段走っている場所によって汚れの進行具合は異なりますが、使っているうちにドンドンと汚れてきます。そうなると目詰まりをして、空気の吸い込みが悪くなってしまい、いわゆる吸気効率が落ちてしまいます。その結果、吹けが悪くなったり、燃費が落ちたりするなど、走りに直接悪影響が出ることが多く、不調の原因にもなります。

 特にスポンジタイプでは交換しないと劣化で破れたりして、フィルター機能を果たさなくなってしまうので、そうなるとゴミがシリンダーに直接入ってしまい、内部にキズなどが発生することも考えられ、ひどい場合はオーバーホールが必要となっていまいます。

 ちなみにエアフィルターレスで、ファンネル仕様にしているバイクを見かけますが、ゴミはそのままエンジン内部にドンドンと入ってしまうので、消耗は早くなります。

 交換については純正指定では5万kmというのがほとんどですが、定期的に点検をして高いものではないので早めに交換するようにしましょう。

 最近ではタンクを降ろさないと点検や交換ができない車種もあったり、スポンジタイプは湿式と呼ばれ、洗って使えるのはいいのですが、オイルを含ませて元に戻す必要があるものも存在するので、プロにお願いする事がオススメです。

■ガソリンフィルターも汚れる

 古いモデルでガソリンコックが付いている場合、ガソリンタンクの内部に網状のフィルターが入っていることがあります。目の荒い網なので、細かなゴミを取り除くことはできませんが、タンク内に発生したサビを取り除く事に効果大。

燃料系がシンプルなキャブレター車では燃料ホースを切って間に入れ込む外付けのフィルターを付けている人も多く、タンク内のサビ対策として威力を発揮する燃料系がシンプルなキャブレター車では燃料ホースを切って間に入れ込む外付けのフィルターを付けている人も多く、タンク内のサビ対策として威力を発揮する

 ただ、大量のサビが発生するとフィルターが詰まってしまい、ガソリンが流れないため、エンジンが不調になることも珍しくはありません。そこで、燃料系がシンプルなキャブレター車では燃料ホースを切って間に入れ込む外付けのフィルターを付けている人も多く、タンク内のサビ対策として威力を発揮します。

 さらに、じつはガソリンには目に見えない汚れが含まれていて、サビが出ていなくても次第に汚れてきます。この汚れも大量になるとガソリンが流れなくなるので不調につながるため、目視でいいので定期的に行ないましょう。汚れが溜まってくると、茶色いろ紙が次第に黒くなってきます。

 こちらも安いものなので、気になったら交換するようにしてください。

 このように各フィルターはメンテの要となっており、しかもDIYで対応できることも多いのが特徴です。前述したように、安価なものがほとんどなので、無理して使い続けず、気になったら早めに交換するのがオススメです。

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