パティシエールが営むカフェで できたてのフランス菓子を 兵庫・伊丹「カフェマルタン」
CREA WEB / 2024年4月14日 7時0分
兵庫県・伊丹市に、作りたてのフランス菓子を出すカフェができたとの噂。調べてみると、2018年2月にこのコラムでご紹介した「patisserie usagui(パティスリーウサギ)」のパティシエール・村西理沙さんの新展開。さっそく出かけてみました。
阪急伊丹線伊丹駅から南東に徒歩約7分。八百屋さんや蒲鉾屋さんもある、どこか懐かしい雰囲気を残したアーケード商店街に、そのお店「CAFE MARTIN(カフェマルタン)」はありました。
店内はゆったり広い空間です。様々なアンティーク風のテーブルと椅子が並び、高い天井から乳白色のランプシェードが下がっていて、フランスのカフェを思わせる落ち着いた雰囲気。
お店に入って左側のカウンターに並んでいるのは、サブレなどの焼き菓子。レモンケーキやフィナンシェ、クッキーなどをテイクアウトするお客もちらほら。
このカフェの魅力は、なんといっても、作りたてのスイーツをイートインで楽しめること。
そのメニューを紹介しましょう。
「ピスタチオのミルフォイユ」は、2種類のピスタチオクリームをパイ生地にサンドした人気の一品。食べるとサクサクのパイの香ばしさとピスタチオの風味が口いっぱいに広がります。
「シュガーバタークレープ」は、熱々の焼きたてクレープに、サトウキビ100%のフランスの砂糖・カソナードとバターをトッピング。焼きたてのむっちりしたクレープ生地のおいしさをシンプルに味わえます。
「パリブレスト」は、パリ生まれのお菓子で「パティスリーウサギ」の一番人気商品。ナッツペーストをシューに挟んだできたてを味わえます。キャラメリゼしたアーモンドとヘーゼルナッツをたっぷり使っていて、コク深いナッツペーストの濃厚なおいしさが際立ちます。コーヒーと好相性。
「キャラメルチョコバナナのプチパフェ」は、チョコ、バナナ、クリーム、アイスクリームのゴキゲンな組み合わせ。大人のおやつにぴったり。
他には、自家製ブリオッシュを使ったフレンチトースト「パンペルデュ」や、季節限定のイチゴのミルフォイユ「ナポレオン」も。スイーツ好きは「シュクレ」と書かれた手書きメニューを眺めて、しばし迷うはず。
そういえば以前、コラムで紹介した時、「できたてのデザート菓子を味わってもらえるサロン・ド・テがしたい」と村西さんは言っていたのでした。その夢を実現しての、カフェの開業です。
パリ気分のモーニングやランチも登場
できたてスイーツが楽しめるだけでなく「気軽にカフェ利用してほしい」と、モーニングやランチメニューもあります。
9時から11時限定のモーニングは2種類。
ゆで卵や自家製ハム、レンズ豆のサラダなどと野菜、バゲットの「ワンプレートモーニング」は、ボリュームたっぷり。
「ジャンボンブール」は、バゲットに自家製ハムとバターをサンド。極薄スライスのハムとまろやかなバターでバゲットをおいしく味わうことができます。
11時からのランチは、2種類がオンメニュー。
「本日のキッシュ」は、ホール1/4にカットしたキッシュがたっぷりのグリーンサラダやレンズ豆のサラダと共に供されます。さっくり生地にまろやかなフィリングのキッシュは、パティスリーならではの優しい味わい。
「クロックムッシュ」も、ボリュームたっぷりのサラダ付き。
スープやカフェラテをプラスしたり、グラスワインを飲みながら楽しみたい。
モーニングからランチ、スイーツタイムはもちろん、さらに金曜と土曜はディナータイムも営業。半熟とろとろのゆで卵に自家製マヨネーズを添えた「ウフマヨ」や、定番の「レンズ豆のサラダ」、パティスリーならではのキッシュなどを、ナチュラルワインと楽しむことができます。一人でも気軽に入れる雰囲気がうれしい。
「自分が行きたいと思うカフェがないので、ここの物件を知って始めることにしました」。村西さんがこだわったのが、カフェでしか味わえない、ミルフォイユやクレープ、パンペルデュを作りたてで供すること。「お菓子を作ることが大好き。クラシックだったり、凝った組み合わせだったり、自分が作りたいと思うフランス菓子を次々出して行きたいんです」と村西さんはにっこり。
店主のお気に入りが詰まった食品店も
「CAFE MARTIN(カフェマルタン)」をオープンしたことによって、パティスリーウサギ」は、村西さんお気に入りのオリーブオイルやビネガー、塩なども置く食料品店「epicerie usagui(エピスリーウサギ)」としたとのこと。ケーキの種類も変更したそうなので、のぞいてみました。
生ケーキは「ロールケーキ」や「チーズケーキ」「ガトーショコラ」「シューアラクレーム」など、シンプルで買いやすい価格のラインナップ。「お酒を使わず、子供さんも安心して食べてもらえるものに絞りました」と村西さん。焼き菓子やクッキーも、カフェとは異なる種類が並んでいます。
「カフェでは、ここでしか食べられない作りたてのスイーツを楽しんでほしい」と村西さん。最後に「アシェット・デセール(皿盛りデザート)もやりたい」」と、すぐにも実現しそうな次の夢を語ってくれました。
「CAFE MARTIN(カフェマルタン)」
所在地 兵庫県伊丹市中央5-3-1
電話番号 なし
instagram @cafemartin_usagui
epicerie usagui(エピスリーウサギ)
所在地 兵庫県伊丹市中央1-7-15
電話番号 072-744-5855
instagram @epicerieusagui
文・撮影=そおだよおこ
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