【シュローダー】2024年5月 グローバル債券チームによる経済見通し
Digital PR Platform / 2024年5月14日 10時0分
シュローダー グローバル債券チームによる経済見通し
2024年5月
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ジュリアン・ホゥダン
グローバル・アンコンストレインド債券チーム・ヘッド
グローバル債券やグローバル・クレジットを運用するグローバル・アンコンストレインド債券チームによる、マクロ経済環境見通しとポートフォリオへの示唆をご紹介します。
グローバル・アンコンストレインド債券チーム(以下、運用チーム)は、世界のさまざまな状況を分析し、現在のマクロ経済環境とその方向性を評価しています。
ソフトランディングシナリオを引き続きベースケースとして維持しています。ただし、米国で複数のインフレ指標が上振れとなり、また、グローバルの製造業サイクルが上向きの流れとなっています。このような環境においては、コモディティ価格が上昇する可能性があり、ノーランディングシナリオのリスクが上昇したと認識しています。
米国インフレにおけるサプライズ
ゲーム・チェンジャーか?一時的な上振れか?
最近の米国の根強いインフレ指標の発表はこの2つの間に位置すると考えます。年内の利下げ開始を否定するものではないものの、米連邦準備制度理事会(FRB)が一旦立ち止まり、様子見する理由ができたことは明らかで、6月に利下げを実施する可能性は相対的に低下したと考えます。
パウエルFRB議長が重視するインフレ指標である住居を除くコア・サービスCPIは、ここ数ヶ月少し気がかりな傾向を示してい
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ます。この「スーパーコア」インフレは、3月分は前月比で0.7%上昇、3ヵ月変化率は年率換算で8%を超えています。より幅広いインフレ指標をみてみても、足元のインフレはFRBが利下げを近々開始するには高すぎる水準で推移しています。
しかし、米国に関して悪いニュースばかりではありません。債券投資家として楽観的となる理由が労働市場にあると考えます。賃金上昇率は低下傾向にあり、欠員率も徐々に低下しているほか、離職率の低下が継続していることは特に重要だと考えます。離職率は賃金上昇の先行指標であり、離職率が低下すれば、企業が労働者を確保し、引きつける圧力が弱まるため、賃金上昇の速度も弱まることになります。
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