80年代の劇場アニメが名古屋に集結「どまんなかアニメ映画祭」開催決定 板野一郎、河森正治、安彦良和らも来場
映画.com / 2024年4月9日 21時0分
5月17~19日に名古屋・ミッドランドスクエア シネマで、1980年代のアニメ作品を中心に上映する「どまんなかアニメ映画祭」が開催されることが決定した。
上映前後には各作品ゆかりのゲストが登壇。5月17日の「機動戦士ガンダムI」には「月刊ニュータイプ」の創刊に携わった井上伸一郎と、日本サンライズで多数のヒット作を手がけたアニメプロデューサーの植田益朗が招かれる。
18日の「機動警察パトレイバー2 the Movie」にはメカニックデザインを手がけた出渕裕と脚本を務めた伊藤和典、「機動戦士ガンダムII 哀・戦士編」にはアニメーターとして参加した板野一郎、「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」には監督の河森正治、「幻魔大戦」には元マッドハウス取締役社長の丸山正雄、「ルパン三世 カリオストロの城」には原画を担当したアニメーターの友永和秀が登壇する。
19日の「『王立宇宙軍 オネアミスの翼』4K リマスター」には監督の山賀博之と企画を担当した渡辺繁、「AKIRA」には音響監督の明田川進、「ヴイナス戦記」には自ら監督を務めた原作者の安彦良和とアニメーターの佐野浩敏、「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編」にはアニメーションディレクターを担当した安彦が来場する。
インタビュアーは氷川竜介、原口正宏、ササキバラ・ゴウ、森川嘉一郎が務める。
安彦による描き下ろしポスターイラストも公開された。金のシャチホコが飛び交うなか、会場となるミッドランドスクエアに名古屋のアニメファンが集合するイメージで描かれた画稿となっている。
映画祭実行委員会からのコメント全文は以下の通り。上映スケジュールも掲載する。
【服部徹(中日本興業株式会社・代表取締役社長/「どまんなかアニメ映画祭」実行委員会・実行委員長)】
本映画祭は、1980 年代に公開されたアニメ映画を中心に構成し、アニメファンとアニメ制作関係者との交流できる機会を提供できればという思いから開催に至りました。
また、巨匠・安彦良和氏にオリジナルポスターの描き下ろしを快諾いただき、アニメファンの心をつかむはずと、我々関係者一同大変喜んでおります。
名古屋から全国へ、そしてアジア、世界へと展開できればと考えております。
【近藤良英(「どまんなかアニメ映画祭」総合プロデューサー)】
1980年、25歳の私は松竹の映画宣伝部から念願の映画製作本部へ異動。当然、実写映画の製作に携わるものだと思っていた私に、本部長は「『機動戦士ガンダム』というアニメ映画を松竹で配給することになった。もっとも若い君が担当してください」と言ったのです。私は、『機動戦士ガンダム』のおかげ(?)で映画宣伝部へ逆戻りすることになりました。
それから7年、私は「機動戦士ガンダム」三部作、「伝説巨神イデオン 接触篇/発動篇」「クラッシャージョウ」さらには「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」まで、主に日本サンライズ作品の宣伝を担当。その間、他社でもいくつもの名作アニメが誕生していきました。
一部のアニメではCGが取り入れられるようになっていましたが、主体は手描き。1980年代は、アニメーションの「手描き」技術が究極にまで発展をとげた時代だったと言えるのではないでしょうか。
そんな手描きを主とした 1980年代の名作アニメ映画を集め、数十年の時を超えてなおスクリーンからほとばしるクリエイターたちの猛烈なエネルギーを映画館で体感して欲しい。日本の真ん中にある名古屋でアニメ映画祭を開催したい。そうした思いで企画した「どまんなかアニメ映画祭」、ついに開幕です。
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