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草彅剛「碁盤斬り」公開に誇らしげ、だがクライマックスの名セリフはド忘れ「言いましたっけ?」

映画.com / 2024年5月17日 13時20分

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 俳優の草彅剛が主演する、白石和彌監督初の時代劇映画「碁盤斬り」の初日舞台挨拶が5月17日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。草彅は白石監督をはじめ共演の清原果耶、中川大志、市村正親、國村隼とともに登壇。「お日柄も良く、天気がいいのが一番良かった。皆さんが足を運びやすいし、お天道様も味方してくれてうれしい限り」と破顔した。

 えん罪の濡れ衣を着せられて藩を追われ妻も失った浪人が、娘とともに江戸で真相を探ろうとする物語。主人公の名を冠した古典落語「柳田各之進」がベースになっており、草彅は「今だからこそ見る意味のある作品。時代劇から若い人の足が遠のいているという話を小耳に挟んだ。得意ではない人にも届けたくて、テクノロジーが発達している現代でも言葉一つ一つに重みのある、しっかりした作品ができて幸せに思う」と胸を張った。

 格之進は囲碁の達人でもあるが、「囲碁を通して距離が近くなるのが面白い。ルールは分からないんですけれどね」とまさかのカミングアウト。好敵手となる國村も同様に告白し、撮影中に教わっていた清原と中川はあ然。「教えてくれる先生に大丈夫ですって言っちゃったんです。しょぼんとしていたので申し訳ないなと思っていたら、若いふたりがくいついてくれて助かった」とあっけらかんと話した。

 さらに、クライマックスで宿敵に「忘れてはおらぬな」と啖呵(たんか)を切るシーンについて問われると、「僕、言いましたっけ?」とド忘れが発覚。白石監督が「一番気合を入れて撮ったシーン」で予告編にも使用されているが、「基本的に全部気合が入っていたので」と釈明。撮影から1年以上たっているとした上で「多分、最後の方のやつですよね。僕も、もう一回見ます」と約束した。

 気を取り直し、「映画に映し出されている僕たちは、もう帰ってきません。その瞬間瞬間に生まれた思いを込めて届けたい一心で作りました」と強調。そして、「古き良き時代の、今は忘れている魂をご覧になって、心が穏やかになり感じるものがあったらうれしく思う」と締めくくった。

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