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ゆりやんレトリィバァ、映画監督デビューへ カンヌで意気込み語る

映画.com / 2024年5月20日 12時0分

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(C)Kazuko Wakayama

 「孤狼の血」シリーズのプロデュースなどで知られる紀伊宗之氏が代表を務める「K2 Pictures」が5月18日(現地時間)、仏カンヌで映画製作ファンド「K2P Film Fund I」の成立を発表。紀伊氏は共に映画製作を進める三池崇史監督、西川美和監督、新人映画監督として参戦するゆりやんレトリィバァと会見した。

 本ファンドでは、“日本映画の新しい生態系をつくる”ことを目標とし、新たな国内外投資家の日本映画産業への参入、クリエイターへの利益還元の推進を目指す。既に、同社のビジョンに賛同するパートナーとして岩井俊二、是枝裕和、白石和彌、西川、アニメーション制作スタジオMAPPA、三池らの名が発表されていた。なおこの日、ゆりやんのほか、国内外で高い評価を得ている枝優花監督、広瀬奈々子監督が参加することも明かされた。

 会見には申し込みが殺到したそうで、フランス、アメリカ、イギリス、韓国、中国など20を超える国と地域から映画関係者、メディアが参加。150人のキャパシティとなる会場は満席となり、立ち見が出るほど盛況だったという。プレゼンでは、ファンドという形で日本映画への国内外の新たな資本参入を活発化させることを説明し、クリエイターやスタッフへの利益還元の割合を増やすことで、若い作り手が映画業界に希望を抱き飛び込める業界にすることを目指していくと、紀伊氏が語った。

 さらに、ファンドの投資期間を8年に設定。その収益を再投資することで、キャリアのある監督だけでなく、次世代の新たな才能の発掘にも取り組んでいく。具体例として、ゆりやん、枝、広瀬との作品製作が準備中であることも発表された。また、国司共同製作を推し進めていくことも明言。現在はフランス、ドイツ、アメリカ、ブラジル、監督との企画を進行中だという。

 コメディアンとしてだけでなく、4月にアメリカで開催された世界最大級の音楽フェスティバル「コーチェラ」にサプライズで登場して話題を呼んだゆりやんは、「数年前に、朝のテレビ番組で『映画監督になりたい』と言ったのをたまたま、K2 Picturesの高橋大典プロデューサーが見てくださっていて声をかけてくれました。ずっと抱いていた夢をこんな風に叶えていただけるんだ! と思いそれからいろんなところで言うようにしています(笑)。K2 Picturesには感謝してもしきれませんので、絶対に恩返しできるように頑張ります!」と喜びを語った。そして、「12月にアメリカに引っ越して芸人として活動しようと決めまして、芸人だけでなく世界に映画監督として作品を届けられるように頑張りたい」と活動の拠点をアメリカに移すこともあわせて宣言した。

 ゆりやんは、監督として大先輩である三池、西川に「(映画監督として)一番必要なことを教えてください!」と質問。三池が「まずは絶対後悔しないように。成功するかおもしろいものになるかやってみないと分からないし、興行的にも映画祭などでも評価されるかは分からない。自分の面白いと思うものを後悔しないように作るのは絶対に必要だと思います」と熱く説けば、西川も「難しい質問ですが、たくさんの人と関わる映画作りは厳しくとも豊かな仕事だと思います。ゆりやんさんの才能だけでなく、多くの人たちの力を借りてチームで作っていくのが大事なことだと思います」とアドバイスを送った。ゆりやんは、「おふたりからの言葉を受けて、クリント・イーストウッドならぬ、ユリント・イーストウッドになります!」と意欲をみなぎらせていた。

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