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母がスーパーの「ポリ袋」を大量に持ち帰ります。「節約になる」とのことですが、正直恥ずかしいのでやめてほしいです。最悪「窃盗」になる場合もありますか? どうすればやめてくれるでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月4日 2時10分

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スーパーのサッカー台にある、買い物客が自由に利用できる無料のポリ袋。誰も見ていないからといって、大量に持ち帰るのはマナー違反ともいえる行為です。それをもし、自分の母親がやっていたら……「生ごみ入れなどいろいろ使えるので節約になる」と言われても、人目も気になりますし、恥ずかしいので今すぐやめてほしいと思うのが一般的な感情でしょう。   今回は無料のポリ袋を大量に持ち帰る行為の是非や、母親のいうとおり節約効果があるのかなどについて解説します。

ポリ袋の持ち帰り制限は店によって異なる

スーパーのサッカー台にあるポリ袋は、多くの店舗で無料かつ自由に誰でも使うことができます。お店によっては「ポリ袋は1人5枚まで」など明記している場合もありますが、そのような注意書きがなかった場合、必要以上に持ち帰っても許されるのでしょうか。
 
常識的に考えれば、お店側は「買い物後、購入した商品を包むため、必要な分だけ使用する」ことを想定しているはずです。
その常識の範囲を超えてポリ袋を大量に持ち帰った場合や、お店側が明記している数以上のポリ袋を持ち帰った場合は、窃盗罪になる可能性もあります。
 

ポリ袋の大量持ち帰りは窃盗罪になる可能性もある?

刑法235条によると、「他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する」とあります。
 
他人の財物とは、他人が事実上支配している物で、所有者の意思に反して取得すると窃盗に該当します。ポリ袋は当然お店の財物です。買い物で使用しない自宅用のポリ袋を大量に持ち帰ることは、お店の財物を勝手に盗んだことになります。
 
お店側が設定する枚数制限や、注意を無視してポリ袋を大量に持ち帰る行為を継続した場合は窃盗罪となるリスクは高くなると考えられます。
 

ポリ袋の値段は? そもそも節約になる?

そもそもポリ袋を大量に持ち帰って利用することで、どのくらいの節約になるのでしょうか?
 
スーパーなどにおいてあるポリ袋は、1ロール当たり2500枚の容量で約1600円(ネットストア「モノタロウ」2024年4月30日時点)で販売されています。ポリ袋1枚当たりの値段は0.64円、10枚で約6円です。仮に1日5枚を持ち帰って使用しても、1日当たりの節約額は約3円です。この節約効果はかなり小さいといえるのではないでしょうか?
ごくわずかな節約効果を積み上げても、窃盗罪で逮捕され罰金刑となれば、その節約は無駄な出費を招くことになります。またお金では買えない「信頼」を失うことになるでしょう。
 

まとめ

このようにスーパーのポリ袋を大量に持ち帰ることは、場合によっては窃盗罪に該当します。またスーパーのポリ袋だけでなく、飲食店の割り箸やストローの持ち帰り、無料配布の試供品サンプルを大量に持ち帰るといった行為も同様です。
 
お店側が利用枚数を制限しているのならその枚数に従い、枚数制限していない場合でも、自分が買い物で使用する枚数だけ使うようにしてください。
 
ポリ袋を1日5枚使用しても、その節約効果は約3円と非常に小さいと言わざるを得ません。
窃盗罪などのリスクを考えると、ポリ袋を大量に持ち帰る行為は「ハイリスク・ローリターン」といえるでしょう。「節約効果がある」といえるほどのお得感はないこと、また窃盗罪に該当するリスクなどもしっかりと母親に伝えて、今すぐ行動を改めてもらいましょう。
 

出典

e-Gov法令検索 刑法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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