日本の攻撃陣躍動「韓国と対照的」 枠内シュート10本、海外メディア称賛「揺さぶった」

■「日本の優れた攻撃」を韓国メディアも称賛

　U-23日本代表は現地時間4月29日、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップ準決勝でイラクを2-0で下し8大会連続の五輪出場を決めた。「日本の優れた攻撃」を韓国メディアも称賛している。

　日本は前半28分にFW細谷真大の2試合連続ゴールで先制。その後も優位に試合を進めるなか、同42分にはMF藤田譲瑠チマのダイレクトパスに反応したFW荒木遼太郎が追加点をマークした。日本は後半攻め込まれる場面はあったものの、無失点で切り抜け2-0で勝利を収めている。

　この日の日本について、グループリーグで対戦した韓国の母国メディア「FOOTBALLISTA」は「韓国と対照的にパリ五輪に進出した日本」と報道。「イラクはフィジカルが強く、日本を脅かす反撃を仕掛けることもできたが、この日は目立った攻撃は見せられなかった」と対戦国イラクの不発にも触れている。

　前半の細谷のゴール直前の「絶妙なターン」を称賛し、2点目につながった藤田のアシストには「センセーショナルなワンタッチパス」と賛辞を贈った。また「もしかしたら、より点差を広げられたかもしれない」と攻撃面での日本の躍動ぶりを伝えている。

「日本はイラクのゴールポストを連続して狙い、さらにゴールを奪おうと努力した。この日は枠内シュートを10本で、コンスタントにイラクを揺さぶった」

　一方で「イラクGKフセイン・ハッサンも好守で日本の追加点を許さなかった」と、守護神の活躍で点差がこれ以上開かなかった点にも言及した。

　日本は5月3日、決勝でウズベキスタンと対戦する。インドネシアを破った強力な攻撃陣を相手に、アジア王者を巡る最終決戦。エース細谷も2試合連続ゴールで波に乗るなか、決勝戦にも期待が高まっている。（FOOTBALL ZONE編集部）