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政権維持に固執する岸田首相が〝選挙準備〟「政活費公開」「外交」「減税」で大博打 衆院3補選全敗も…なぜか支持率UP

zakzak by夕刊フジ / 2024年5月7日 14時39分

岸田文雄首相(自民党総裁)は6日、公邸で自民政治刷新本部メンバーと面会し、派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正をめぐり、公明党との協議を加速するよう指示した。自民党は、及び腰だった政策活動費の使途を公開する方向で調整に入った。岸田首相は、日本維新の会が強く主張してきた「調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)」の使途公開の検討も指示している。先月末の衆院3補選では、不戦敗を含めて全敗したが、なぜかTBS系JNNの最新世論調査では内閣支持率が7ポイントも上昇している。政権維持に固執する岸田首相だけに「政治資金改革」と「外交」「減税」などをアピールして、6月の通常国会会期末での衆院解散の準備を始めたのか。

「今国会中の改正に向けて全力を挙げていく」「改革の方向性を確かなものにしていきたい」

岸田首相は外遊中の4日(日本時間5日)、ブラジルでの記者会見で、政治資金規正法改正への道筋を説明した。帰国した6日には、自民党政治刷新本部のメンバーと面会し、翌7日に始まる自民・公明両党の実務者協議へ検討を加速させるよう指示した。

自民党のあるベテラン議員は「岸田首相は『改革姿勢』のアピールに必死になっている。国民の怒りに相当、焦っているのだろう」と指摘した。

確かに、岸田首相が指示したという「政策活動費」と「旧文通費」の使途公開については、自民党内から「自由で幅広い政治活動が制約されかねない」などと、慎重な声が強かった。

だが、先の衆院3補選で、自民党は唯一、公認候補を擁立した島根1区で惨敗し、候補を擁立できず〝不戦敗〟となった東京15区、長崎3区を含めて、3戦全敗を喫した。

一方、3戦全勝した野党第一党の立憲民主党は勢いづいている。

泉健太代表は6日、与党の政治資金規正法改正案について、「政治資金パーティーや企業・団体献金の禁止」「政策活動費の使途公開」などが盛り込まれるかどうかを注視すると強調したうえで、「これだけの裏金事件を起こした自民党が反省しないのであれば、しかるべき判断をしたい」と述べ、6月の国会会期末に合わせた内閣不信任案の提出をチラつかせて圧力をかけた。

自民党の中堅議員は「内閣支持率が(30%以下の)『危険水域』に低迷するなかで衆院3補選で厳しい結果が出た。このまま、中途半端な改革姿勢に終始すれば、岸田首相の『求心力』は完全に潰える。『前向きな姿勢』を示さざるを得ない状況に追い込まれた」と語る。

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