【コラム】鳩を焼いた場面は忘れない・韓国
Global News Asia / 2024年5月2日 21時0分
1988年に物心ついていて、ソウルオリンピックの開会式を見た方なら記憶に残っていると思う。開会式式場に平和の象徴の「鳩」がいるのはほほえましいなあと見ていた。聖火台のまわりにもとまっていた。最終ランナーが火をつけた。鳩は逃げない。聖火台にいた鳩がどんどん焼かれていった平和の祭典、実に朝鮮半島の生き物なんかどうでもいいマインドにおののいた。
そんな韓国ソウルで、今更言うなというか、1988年(以前)から36年ちゃんとしておく時間があったじゃないか「鳩問題」が起きている。
素人には、鳩は鳩にしか見えないのだが、韓国(朝鮮)には在来種のコウライバト(ドバトとよく似ているそうだ)。しっぽに白い縞模様がはっきり2つあるのが特徴。
もともとは、全国の南海岸や西海岸絶壁、寺院などでよく見られたが、ドバトとの交尾で雑種化していった~「ヤマバト」とも呼ばれていたらしく、それは日本の山鳩とどう違うのだろうか。
2017年に絶滅危機野生生物2級に分類されている。一般人は、観覧制限区域のソウル大公園の種保全センターで、30羽が飼われている。これだけでは、絶滅してしまうので、国立生態院絶滅危機種復元センターから、4羽のメスを連れてきて、繁殖するという。
日本には、朱鷺がいる。学名ニッポニアニッポン。日本由来の朱鷺はもうおらず、祖先を中国にもつ朱鷺のみになったが600羽ほどいる。
韓国も、朱鷺のように、国際的に大切にされる鳥が欲しいのか。だったら、聖火台で焼かないようにまずせねば。
【編集 : fa】
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