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1カ月「10万6000時間」の業務時間を削減 GMOグループの社員は生成AIをどう使いこなすのか

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月2日 11時20分

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GMOインターネットグループはどのように生成AIを業務活用しているのか。写真はイメージ(ゲッティイメージズ)

 IT大手のGMOインターネットグループは3月11~15日、同社の国内パートナー(正社員、派遣社員、アルバイト)5857人を対象に、生成AI活用について調査を実施した。

 その結果、78.7%が生成AIを「業務に活用している」と回答。グループ全体で、1カ月あたり約10万6000時間にあたる業務時間を創出できたと発表した。これは、国内パートナー数の約11%にあたる663人分の業務時間に相当するという。同社ではどのように生成AIを業務活用しているのか。

●生成AIの活用方法は?

 創出できた業務時間は、2023年11月の前回調査時点と比べ、1カ月あたり1万時間増加していた。

 一方で、業務に生成AIを活用している社員1人あたりの業務削減時間は、1カ月あたり24.7時間となり、前回調査時点(24.6時間)と大きく変わっていない。同社は「グループ内での生成AIの業務活用率が向上したことが、時間創出につながった」と捉える。

 生成AIを業務活用している従業員のうち、57.7%が有料ツールを使用していた。また、すでに有料ツールを利用している従業員の98.9%が継続利用を希望しているという。

 具体的に利用している有料ツールは「GitHub Copilot(開発者支援)」「 ChatGPT(文章生成・画像生成等)」「Midjourney(画像生成)」「 Gemini(文章生成)」「 Claude(文章生成)」「Canva(デザイン)」「DeepL(翻訳)」「miibo(会話型AI開発)」「Notion(文章生成・タスク管理等)」「Adobe Firefly(画像生成)」などが挙がった。

 生成AIを活用している従業員からは「論文などの要約でChatGPTを使った。1カ月で4時間程度リサーチ時間を削減できた」(エンジニア)、「複数のデータベースを統合したり変換したりするExcelマクロのコード生成をAIで作成し、1日30分から1時間の工数削減につながった」(営業)などといったコメントが寄せられたという。

 同社では、AI活用を促進するため、23年4月から賞金総額1000万円の社内公募コンテスト「AI(愛)しあおうぜ!ChatGPT業務活用コンテスト」を実施。

 AIに関する最新動向や最新ツールの理解を深めるため、専門家による「GMO AIセミナー」を定期開催するほか、全従業員受験必須のAIテスト「GMO AIパスポート」などを実施。中途採用における選考でAIに関する課題も出している。

 同社は「高度なAI活用が非エンジニアでも行えるように、ツールなどの環境整備と、リスキリングの教育プログラムを実施していく」としている。

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