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過度な理詰めに要注意……“ロジハラ上司”の3つの特徴

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月2日 11時25分

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過度な理詰めには要注意……(写真はイメージ、提供:画像AC)

 近年、「○○ハラスメント」という言葉が覚えきれないほど増殖していますが、最近は「ロジハラ」という言葉がビジネスの場で使われるようになっています。

 ロジハラ(ロジカル・ハラスメント)とは、正論(ロジカル)を突き付けて相手を精神的に追い詰めることで、相手に嫌な思いをさせ、業務に支障が出るなどの状態になることを指します。特に上司の部下に対する指導方法においてパワハラの一種として問題視されています。

 今回の記事では事例をもとに「ロジハラかロジハラでないかの分岐点」「ロジハラに陥りやすい人の特徴とロジハラにならないための対処法」「企業としてロジハラにどう対応するか」について解説します。

●どこからが「ロジハラ」か? 事例で解説

 まずは1つ、事例を紹介します。

●事例

 全国10カ所に営業拠点をもつ機械メーカーの甲社は、最も業績が低迷している大阪営業所のテコ入れのため、1年前本社で営業主任だったAさん(35歳、以下「A課長」)を新しい営業課長に据えました。

 A課長は入社以来営業一筋でかなりのやり手。部下に対する指導は細やかで的を射ていることが多く、そのかいあって課の業績は徐々に回復しました。その反面、しつこく部下を精神的に追い詰めてしまうことが多く、A課長の就任後15人の部下のうち3人がメンタルヘルス不調で会社を辞めていきました。

 3月上旬のこと。取引先の乙社からA課長宛てに「5月から月間の取引数量を従来の半分に減らしたい」との電話がありました。A課長は担当しているB主任(30歳)を呼び、問い詰めました。

A課長: 乙社との取引量が半分に減るのはどういうことだ?

B主任: えっ!本当ですか。

A課長: だから、どうして取引量が半分に減るのかと聞いてるんだが。

B主任: 私の推測ですが、1カ月前先方の仕入れ担当が変わりました。そのせいかと思います。

A課長: 仕入れ担当が変わってから1カ月間、相手の変化に気付かなかったとは……。一体何をしてたの?

 B主任が謝ったが、A課長は何回も同じ話を蒸し返しては叱責を続けた。

A課長: それで、これからどう対処するつもり?

B主任: すぐに乙社の担当者に会って、取引量が半減する理由を聞いた上で、ニーズに合った商品を提案します。

A課長: 商品って……。どんな商品を提案する予定?

B主任: それは、相手の話を聞いてから考えます。

A課長: それじゃ遅いよ。今日、最低1つは提案してこないとダメだ。それでどんな商品を提案するのか今教えてくれ。

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