【車中泊】道の駅・サービスエリアで車中泊はできる? 車中泊OKなおすすめスポットも紹介
Fav-Log by ITmedia / 2024年5月4日 11時10分
ここ数年、キャンピングカーや車中泊の人気が高まっています。特に気候の良い春から初夏のシーズンに、「車中泊旅」を予定している人が多いようです。
そこで今回の記事では、これから車中泊をスタートする人向けに、現在車中泊OKな場所や、その探し方などを紹介したいと思います。よく話題になる「道の駅やサービスエリアでの車中泊はOKなのか」についても触れるので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
●道の駅やサービスエリアで車中泊していいの?
「車中泊」と聞くと、一般道にある「道の駅」や、高速道路上にある「サービスエリア」「パーキングエリア」を思い浮かべる人が多いかもしれません。実際のところ、道の駅やサービスエリアで車中泊をしている人を見かけることがあります。
しかし、テレビやネットなどでは時折「道の駅での車中泊は禁止なのでは?」「サービスエリアで車中泊していいの?」と議論になったり、車中泊車のマナーが問題になったりしています。
では、道の駅やサービスエリアでの車中泊は、本当に禁止されているのでしょうか。以下は、「道の駅駐車場での車中泊は可能か」という質問に対する、国土交通省の回答です。
「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。
もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません。
(出典:国土交通省)
同様に、サービスエリア・パーキングエリアも「宿泊施設」ではなく、あくまで安全に車を運転するための「休憩施設」とされており、仮眠は想定されているものの、「長時間(長期間)の駐車はNG」としている場所が多いようです。
どちらも「車中泊は禁止である」という明言は避け「ご遠慮いただきたい」という表現になっているため、現状、車中泊行為については「グレーゾーン」といったところ。道の駅やサービスエリアで車中泊利用をしたからといって、何か罰則があるわけではなく、注意されて追い出されることもありません。しかし、公式に「車中泊OK」とされているわけでもないのです。
仮眠や車中泊での利用をする人の中には、「車外(駐車場内)にテーブルやチェアを出す」「トイレで使用済みの食器・衣類を洗う」「大きな音や声を出して騒ぐ」「車中泊で出たごみを大量に施設のごみ箱に捨てる」など、他人に迷惑をかける行為や明らかなマナー違反を行う人もおり、テレビやネットなどでたびたび問題になっているのも事実です。
道の駅・サービスエリアでの車中泊については、利用者それぞれが「車中泊行為はグレーゾーンである」という認識を持ち、マナーを守って利用することがとても大切だと感じています。
●車中泊スポットの探し方は?
車中泊人気の上昇に伴い、車中泊可能な場所がどんどん増えています。無料の場所もありますが、多くの場所が有料です。しかし、1泊1000~3000円ほどの安価な車中泊スポットも多くあり、便利な設備がそろっていたり、車中泊者専用の設備を用意していたりする施設もたくさんあります。
筆者が車中泊スポット探しをするときは、主にネットで検索することが多いのですが、どうやって検索するか分からない場合は、上記の「車中泊スポットガイド1000」(八重洲出版)などの本に頼るのもおすすめです。全国の車中泊スポットを紹介している本が1冊あれば、今後車中泊をする場所に迷う心配もありません。
また、オートキャンプ場などは「なっぷ」などのキャンプ場検索・予約サービスで探すことができます。行きたい場所を決めたら、その付近のキャンプ場を手軽に探すことが可能です。
●「車中泊OK」のおすすめスポット3選
日本RVパーク協会認定施設「RVパーク」
車中泊といえば「RVパーク」です。一度は名前を聞いたことがある人も多いでしょう。RVパークは日本RV協会公認の車中泊施設で、全国各地の温泉・宿泊施設・道の駅などのさまざまな場所に設置されています。
「余裕のある駐車スペース」「24時間利用可能なトイレ」「入浴施設が近隣にある」などの条件を満たした施設だけが登録されており、車中泊専用ということもあって安心して利用することができます。当日予約可能な施設も増え、とても使いやすい印象です。
筆者も、RVパークを数カ所利用したことがあります。2023年に利用した新潟の温泉施設「弥彦桜井郷温泉 さくらの湯」の駐車場にある「やひこRVパーク」は、きれいな温泉施設や清潔感のあるトイレ・洗面所があり、Wi-Fiや電源の利用も可能と至れり尽くせりでした。
2024年4月時点のRVパーク登録数は、全国で420を超えています。今後も拡大する予定だということです。
車両の乗り入れ&車中泊可能な「オートキャンプ場」
車両の乗り入れや車中泊が可能な各地の「オートキャンプ場」も、車中泊OKな場所の1つ。車中泊専用スポットと比べると、1回の利用料金が数千円~1万円以上と、少し高めの印象です。しかし、全国には無料~3000円程度の料金設定となっている場所も多いため、上手に探すことでお得に車中泊をすることが可能です。
オートキャンプ場は他の車中泊スポットと違い、たき火やバーベキューなど、屋外での火の使用ができることが多いです。また、ほとんどの場所で車外にテーブルやチェアを出すことができるので、自由度の高さや開放感が魅力です。
筆者が利用したオートキャンプ場では、車両での車中泊とトイレ・炊事場の利用のみで格安な価格設定をしている場所もありました。車中泊人気の高まりにより、今後はこのような格安プランも増えそうです。
キャンピングカーレンタル事業を行う、Carstayの「Carstayステーション」
「Carstayステーション」とは、キャンピングカーレンタル事業などを行っているCarstayが運用する全国の車中泊スポットのことです。
登録されている車中泊スポットをサイト内で検索することができ、そのまま予約も可能です。施設ごとに設備や金額が異なりますが、事前にサイト内でチェックすることができ、当日到着してから困ることがありません。
筆者も九十九里町にあるCarstayステーション「Vanlife BASE」を利用したことがありますが、予約システムも分かりやすく、不明点はオーナー(ホスト)へ事前に質問することができるため、安心して利用することができました。
施設によって設備はさまざまですが、筆者が利用したVanlife BASEは、共有部にシャワーやトイレ、キッチンなどの設備があり、いずれも清潔に保たれていました。内装も非常におしゃれで、フリーWi-Fiも利用できます。
海が近いためサーフィンを目的としたり、ワーケーションなどで訪れたりする人も多いそうです。
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