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富士フイルム新機種に重くのしかかる為替レート 「X-T50」の値段は「X-T30 II」の倍以上に

ITmedia NEWS / 2024年5月18日 7時20分

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X-T50。チャコールとシルバーとブラックの3種(日本ではシルバーとブラックのみの展開)

 近年、富士フイルムの新製品発表会は「X Summit」という名で世界をめぐりながら開催されるのが通例となっている。

 約1年前の2023年5月にはバンコクで開催されて「X-S20」が発表され、同年秋にはストックホルムで「GFX100 II」が発表された。

 今年は2月に東京で開催され、「X100VI」が登場したのは記憶に新しいところ。その時、5月にシドニーで行われると予告があったとおり、2024年5月16日に「X Summit 2024 Sydney」がオンラインで配信されたのである。

 シドニーは日本との時差が1時間なので助かりますな。

●「X-T50」と新標準ズームレンズの登場

 冒頭の話題はX100VI。予約時から品薄で今でも入手困難。公式のフジフイルムモールでも「注文の受付を一時停止」している状況で。米国のストアでも在庫がない状態だ。

 X Summitでは、まず「(X100VIは)当初よりX100Vの2倍の生産体制を組んでいたが、それを上回る状況になっている」というお詫びからはじまった。ちょっと異例だ。

 その後、通常の新製品紹介に。

 オーストラリア在住のフォトグラファーとともにシドニーの街中やスタジオで4つの新製品が発表された。

 最初は「X-T50」。「X-T10」からはじまり、「X-T30」、そしてそのマイナーチェンジにあたる「X-T30 II」と続いたミドルクラスのX-Tシリーズで、その最新モデルになる。X-T40をとばしてX-T50になったのは、「X-T5」に合わせた格好だろう。

 X-T30 IIより少し大きく重くなったが(60g重くなった)、その分、ボディ内手ブレ補正(IBIS)は約7段分。X-T30 IIではボディ内手ブレ補正が搭載されてないだけに、ここは大きな進化点だ。

 画質面でも、X-T5と同じ4020万画素の「X-TRANS CMOS 5 HRセンサー」(名前が長いけど、要するに富士フイルム独自のX-TRANS配列を持つCMOSセンサーの5代目で、高画素のHRと読み出し速度が速い積層型のHSがあるうちのHRってことだ)を採用。

 X-T5と同様、ディープラーニング技術を用いた被写体検出AFを搭載した。こちらも前モデルには未搭載だった機能であり、完全なフルモデルチェンジといっていい。

 でもトピックは、「フィルムシミュレーションダイヤル」を搭載したことだろう。前モデルではドライブモードなどを搭載していたダイヤルがフィルムシミュレーションダイヤルに。

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