トランプ大集会の体験報告
Japan In-depth / 2024年3月14日 23時0分
トランプ氏は2016年、2022年、いずれもバージニアでは僅差で民主党のクリントン、バイデン各候補にそれぞれ負けている。だから今回はとくに勝利が重要だというわけだ。
さて私もアメリカ大統領選挙の取材経験は長いが、この種の各候補の集会、さらには民主、共和両党の全国大会では常に報道陣として取材許可を得て、報道陣の席でその場の展開を目撃してきた。だが今回は報道陣ではなく、一般の観衆、聴衆としてこの集いに加わった。トランプ氏の支持層に直接に接し、その支持層の目線でトランプ陣営の動きを目撃しようという意図からだった。
この集会への一般市民としての参加の手続きはきわめて簡単だった。トランプ選挙対策本部が開いたネット上の申し込みのサイトにこちらの希望と情報を送ればよいのである。身分証明に等しいアメリカの自動車運転免許証などの番号を知らせれば、スマホにそれに対する許可がすぐに送られてくる。その許可のQRコードの表示で集会の会場への入場を認められるという仕組みなのだ。
さてこの大集会はリッチモンド市の中心部にある「大リッチモンド会議センター」で催された。この会議センターはその名の通り、リッチモンド市の公立施設で、各種行事を行う巨大な会議場である。「大」という言葉がつくのは、その奉仕する対象が単にリッチモンド市に限らず、隣接や周辺の自治体をも含むという意味だといえる。いわゆる州都リッチモンド圏全体のための会議センターなのだ。
この日の公式の開会は午後6時とされていた。この時間にトランプ氏自身が登場して、演説をするという予定だった。だが会場は午後3時に開かれることになっていた。私がこの会場の近くに着いたのは午後2時半、開場時間にはまだ30分ある、という時点だった。
だがすでに集まった参加者の人数の多さに、びっくりの連続だった。まず指定の駐車場をみると、そこに駐車しようという車が最後尾がまったくみえないほど長蛇で続いている。他にも公開の駐車施設は多数あるのだが、どこも入場を待つ車が行列をつくっていた。仕方なく、やや離れた屋外の駐車場になんとか車を停めることができた。
この会議センターへの入場を待つ人たちは中心街の多数の街路区画の歩道部分を文字通り、十重二十重に列をつくっていた。その最後尾につこうと列に沿って歩いても、歩いても、最後尾がみえてこない。
ざっとみただけでも、ゆうに数千人とみえる人数なのだ。やっと列に入って、前後を眺めると、若者や女性が意外と多い。みなリラックスした感じの服装、ごく平均的な外見の男女が、マナーよく並んでいた。
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