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【海外発!Breaking News】火災で3歳弟を守ろうとした6歳男児、弟に覆いかぶさった状態で見つかる(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2024年4月30日 5時0分

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米バージニア州のある民家で今月10日、火災が発生した。6歳男児は3歳の弟が逃げ遅れたのを見て、弟に覆いかぶさるようにして炎から守った。救出された2人に外傷はほとんどなかったが、煙を吸い込んでいたことが原因で4日後に脳死判定を受けた。両親は幼い息子たちに下された宣告に打ちひしがれながらも臓器提供を行う決断をし、子どもたち9人の命を救ったという。米ニュースメディア『People.com』などが伝えている。

今月10日、ウィリアム・ブライス君(William Brice、6)とザカリア君(Zachariah、3)は米バージニア州フェアファックス郡クリフトンにある祖父母の家で過ごしていた。当時、この家には兄ローガン君(Logan、8)や祖父母も一緒にいた。

火災発生時、出火に気付いたローガン君と祖父母は自力で家の外に脱出することができたが、ウィリアム君とザカリア君は逃げ遅れて取り残されてしまったという。

父親のジェームス・ブライスさん(James Brice)は、「ウィリアムは賢い子なので、家の外へ逃げることができたはずです。恐らく、弟が逃げ遅れてしまったのを見て、弟を守ろうとしたのだと思います。ウィリアムはそういう性格なんです」と当時の状況を推測している。

すぐに消防隊が駆けつけて燃え盛る家の中に入ると、ザカリア君に覆いかぶさるような状態のウィリアム君を発見した。救出された2人は火傷などの外傷はほとんど見られなかったが、意識がなかった。2人の命を繋ぐため45分間にわたって心肺蘇生が行われ、その後2人は病院に運ばれて治療を受けた。火災発生当時、仕事をしていた母親のレイナ・ブライスさん(Reina Brice)と、一緒に仕事場にいた息子のセス君(Seth、13)、そしてジェームスさんとローガン君は、ウィリアム君とザカリア君の回復をひたすらに祈った。しかし大量に煙を吸っていたことが原因で、4日後の今月14日、2人に脳死の判定が下された。



ジェームスさんは、「機械の画面には2人の心臓が動いているバイタルサインが確認できるのに、煙を吸ってしまったせいで脳が活動していなかったんです。本当に辛かった」と、脳死判定を受けた当時を振り返る。

絶望していたジェームスさんだが、ウィリアム君とザカリア君は臓器提供が可能なことが分かり、こう思ったそうだ。

「2人の臓器が他の子どもたちを救うことができると聞いて、わずかな希望の光が見えました。私たちはキリスト教徒なので、私たちと同じように他の家族も奇跡を信じて祈っていることを知っています。私たちが他の家族の祈りに応えたり、奇跡を起こしたりできるのなら、それは私たちへの慰めとなります。」

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