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トルコのエルドアン大統領がイラク訪問、「開発道路プロジェクト」の覚書調印式に出席(イラク、トルコ、カタール、アラブ首長国連邦)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月24日 15時50分

添付資料PDFファイル(234 KB)

トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領が4月22日、イラクを13年ぶりに公式訪問した。

エルドアン大統領はイラクのムハンマド​​・スーダーニー首相とともに、イラク、トルコ、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の4カ国による「開発道路プロジェクト」(注、添付資料図参照)の覚書調印式に参加した。覚書にはイラクのラッザク・ムヒビス運輸相、トルコのアブドゥルカディル・ウラロール運輸・インフラ相、カタールのジャーシム・ビン・サイフ・アル・スレイティー運輸相、UAEのスハイル・ビン・ムハンマド・アル・マズルーイー・エネルギー・インフラ相が署名した。

4月22日付イラク国営通信によると、開発道路プロジェクト実施の枠組みの目的について、「経済統合を通じて経済成長を刺激し、地域および国際協力を強化することを目指している。アジアと欧州を結ぶ持続可能な経済を創出して、国際貿易を増やすことで、移動と商業を促進する。また、競争力のある新しい輸送ルートを確立して、地域の経済的繁栄を強化すること」であると発表された。記者会見でスーダーニー首相は「開発道路は距離を短縮するだけでなく、この地域の人々や文化を結びつける架け橋となるだろう。また、開発道路はこの地域の安全と安定を支えるだろう」と述べた。トルコのウラロール運輸・インフラ相は「開発道路プロジェクトは、発展・成長する世界の貿易量とトルコの戦略的位置に基づいて実施されるものであり、イラクのグランド・ファウ港からロンドンまで道路と鉄道による途切れのないアクセスが提供されることになる」と述べ、「グランド・ファウ港から欧州に向かう船舶がこの開発道路を利用することで、スエズ運河を利用する場合と比べて15日間の短縮が可能になる」と強調した。

このほか、イラクとトルコ間の水分野の協力の枠組み協定の覚書など、合計で16の協定や覚書が締結された。

(注)イラク南部のグランド・ファウ港からトルコを経由して欧州をつなぐ陸上回廊(鉄道と高速道路)の開発計画。イラク運輸省の発表によると、開発される鉄道はイラクのグランド・ファウ港からトルコ国境のフィシュカブール地域まで1,200キロに及び、トルコを経由して欧州の鉄道網まで接続するという。また、線路と並行してトラック専用の双方向道路も開発される。

(太田尭久、オマール・アル・シャメリ、佐野充明)

(イラク、トルコ、カタール、アラブ首長国連邦)

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