「鯉のぼり」活躍するのは空だけじゃない 3日3晩も泳ぎ続ける山口・佐波川「こいながし」
Jタウンネット / 2024年5月2日 17時0分
こどもの日と言えば、風に揺られて空にはためく「鯉のぼり」がつきものだ。
Jタウンネットでは先日、高知・仁淀川の"紙のこいのぼり"、「友禅流し」の地・金沢での"鯉流し"を紹介したが......実は他にも、鯉が流れる場所がある。
山口県防府市を流れる一級河川・佐波川だ。この川では「こいながし」として、毎年5月3日~5月5日の3日間に渡り、広い川幅を利用しておよそ120匹の鯉のぼりを水中に設置。川の流れに揺られるその姿は、まるで本物の鯉のようだ。
Jタウンネット記者が2024年4月16日、イベントを主催する佐波川こいながし実行委員会の会長・田頭裕文さんに話を聞いたところ、鯉のぼりは3日の朝9時から設置をはじめ、6日の朝9時から撤去作業に入る予定。
その間、鯉のぼりたちはずっと川の中を泳ぎ続けるという。
きっかけは国交省の事業
田頭さんによると、佐波川での「こいながし」が始まったのは2008年。以降は毎年開催し、途中で3回ほど休止した年もあるものの、2024年で14回目を迎えるという。
鯉のぼりを川で泳がせるようになったきっかけは、国交省の事業だった、と田頭さんは説明する。
「『佐波川小野水辺の楽校』という、佐波川の河川敷で水辺に親しめるような環境が整備されたことを受け、地元で何か子供たちが喜ぶイベントができないか...ということがはじまりでした」(田頭さん)
そこで、地元の有志から「川に鯉のぼりを泳がすと面白いのでは」というアイデアが寄せられ、佐波川での「こいながし」がスタートしたとのことだ。
5月4日~5日にかけては、川の上空に鯉のぼりを掲揚する「こいわたし」も行われる予定。空と川、2つの舞台で躍動する鯉のぼりたちをいっぺんに楽しむことが出来そうだ。
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