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やりきった感がスゴい? どう見てもやりすぎな車5選

くるまのニュース / 2021年2月25日 6時10分

一般的にクルマのデザインやスペックは、車格に見合ったレベルの仕上がりとなっているのが一般的です。しかし、なかには突出したレベルのクルマも存在。そこで、やりすぎ感満点のモデルを5車種ピックアップして紹介します。

■デザインやスペックがハンパないクルマを振り返る

 一般的に外観のデザインや性能は、価格帯や車格、そのクルマのキャラクターに見合ったレベルとなっています。

 量産車の場合、奇をてらうことなく多くの人が理解しやすいデザインを採用し、スペックも十分な数字を担保していれば問題ありません。

 しかし、なかには突拍子もないデザインや、スペックのクルマも存在。そこで、やりすぎ感満点のモデルを5車種ピックアップして紹介します。

●スバル「インプレッサ S201 STiバージョン」

アグレッシブすぎる外観にカスタマイズされた「S201 STiバージョン」アグレッシブすぎる外観にカスタマイズされた「S201 STiバージョン」

 現行モデルのスバル「インプレッサ」は、5ドアハッチバックと4ドアセダンをラインナップする、同社のエントリーモデルですが、かつては「インプレッサWRX」に代表される高性能モデルだったことは誰もが知るところです。

 なかでもスバルのモータースポーツ活動を担ってきた「スバルテクニカインターナショナル」(以下、STI)が手掛けた「WRX STI」や、特別に仕立てられたコンプリートカーは、インプレッサのイメージアップに貢献したといえます。

 そのなかでも異彩を放つモデルが、初代インプレッサWRXをベースとしたコンプリートカーの「インプレッサ S201 STiバージョン」(以下、S201)です。

 2000年に限定台数300台で販売されたS201は、世界ラリー選手権での活躍をイメージさせるインプレッサにおいて、オンロードでの走行性能向上を追及したモデルとして開発。

 エンジンは2リッター水平対向4気筒ターボ「EJ20型」をベースに、専用ECUと吸排気系の変更により、最高出力は300馬力まで向上しています。

 また、足まわりには車高調整式サスペンションと、ピロボールを用いたリンク類が組み込まれるなど、STIがレースで培ったノウハウを投入。

 そして一番のハイライトは外観で、グリル一体式のフロントエアロバンパー、ボンネット上の大型エアスクープ、砲弾型ドアミラー、サイドスカート、巨大なダブルウイングリアスポイラー、ディフューザー形状のリアエアロバンパーなどが装着されるなど、原型を留めないほど手が入れられています。

 これまで20年間にわたってSTIが製作した歴代コンプリートカーのなかでも、S201ほど外観に手が入れられた例は、ほかにはありません。

●三菱「パジェロジュニア フライングパグ」

原型を留めないほどフロントまわりに手が入れられた「パジェロジュニア フライングパグ」原型を留めないほどフロントまわりに手が入れられた「パジェロジュニア フライングパグ」

 かつて三菱は、「ジープ」や「パジェロ」といった本格的なクロカン車を複数ラインナップし、1990年代には大ヒットを記録しました。

 そこで、三菱はクロカン車のラインナップを、さらに普及に期待できるコンパクトモデルにも展開。そうして誕生したのが「パジェロジュニア(後に『パジェロイオ』に改名)」と、軽自動車の「パジェロミニ」です。

 このパジェロジュニアをベースに、1997年には、三菱の販売チャネルである「カープラザ」設立20周年キャンペーンの一環として、カスタマイズカーの「パジェロジュニア フライングパグ」を発売。

 フライングパグの外観は1940年代のクラシックカーをモチーフにデザインされており、ドアとキャビン上部を除く外板は、ほぼすべてつくり変えられています。

 一方で、内装も木目調パネルのインパネまわりや、ビニールレザーのシート、黒基調の内装色とするに留まっており、ベース車からは大きく変わっていません。

 こうした外観をクラシカルに演出するクルマは、軽自動車やコンパクトカーを中心に珍しくありませんが、フライングパグはかなりの力作といえます。

 なお、大規模な改造が施されていたにもかかわらず、価格は175万円(消費税含まず)からと、かなりのバーゲンプライスでした。

●日産「ジュークR」

「GT-R」のパワートレインを強引に移植したスーパーマシンの「ジュークR」「GT-R」のパワートレインを強引に移植したスーパーマシンの「ジュークR」

 2010年に登場したクロスオーバーSUVの日産「ジューク」は、斬新な内外装のデザインによって話題となったモデルです。

 発売当初は1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載したFF車のみでしたが、遅れて高出力な1.6リッター直列4気筒ターボエンジン搭載車と4WD車が追加されるとスマッシュヒットを記録し、日本国内向けには2019年まで生産されました。

 このジュークをベースに欧州日産は世界最速のクロスオーバーSUVを目指して、2011年に「GT-R」の3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンや4WDシステムなどパワートレインをジュークに移植した「ジュークR」のコンセプトカーをドバイのイベントで公開。

 見た目はジュークでありながら中身はGT-RというジュークRは、ボディやブレーキも487馬力の高出力エンジンに合わせて強化され、最高速度は250km/hオーバーと公表されました。

 そして、2012年には欧州日産が553馬力まで出力が高められたジュークRを5台限定で販売することを決定。

 見た目は派手なエアロパーツが装着されたジュークで、中身はGT-Rという、とても自動車メーカーがつくったと思えない内容ですが、キワモノ好きからは好評でした。さらに2015年には600馬力のエンジンを搭載し、外装が大幅に変更された「ジュークR2.0」が発表されたほどです。

■そんなエンジン必要? やりすぎなSUVとは

●BMW「4シリーズ」

世界中で物議を醸した巨大なキドニーグリルの「4シリーズ」世界中で物議を醸した巨大なキドニーグリルの「4シリーズ」

 BMW「3シリーズ」は初代が1975年に誕生。当初は2ドアセダンを基本としていましたが、代を重ねると4ドアセダン、2ドアクーペ、ステーションワゴンなどが加わり、同社の主力車種として進化。

 そして、2013年からは3シリーズからクーペを独立させ、別車種の「4シリーズ」として発売しました。

 現行モデルの4シリーズは2020年6月に欧州で発表された第2世代で、日本には同年10月から販売を開始。

 この2代目4シリーズで世界的に物議を醸したのが、フロントバンパーの下端近くまで縦長に巨大化した「キドニーグリル」です。

 キドニーグリルは古くからBMWのデザインアイデンティティとして各車種のフロントフェイスに採用されてきましたが、近年、SUVの「Xシリーズ」や、フラッグシップセダンの「7シリーズ」では巨大化が顕著で、賛否両論がありました。

 そうしたなかデビューした4シリーズでしたが、流麗なフォルムと巨大なキドニーグリルの組み合わせに、違和感を覚えるという意見が集中。

 しかし、こうした新たな試みは、時間が経てば見慣れるのかもしれません。

 なお、2021年2月に日本での発売が発表された高性能セダンの新型「M3」は、「4シリーズ」のフロントフェイスを採用しています。

●ジープ「グランドチェロキー トラックホーク」

ラグジュアリーなSUVに超高性能エンジンを搭載した「グランドチェロキー トラックホーク」ラグジュアリーなSUVに超高性能エンジンを搭載した「グランドチェロキー トラックホーク」

 アメリカを代表するSUVブランドであるジープは、これまで数多くのクロカン車やライトなSUVを販売してきました。

 代表的なモデルはジープの原点といえる「ラングラー」、現在のSUVの先駆け的存在の「チェロキー」、そしてフラッグシップモデルの「グランドチェロキー」があります。

 このグランドチェロキーの性能を極限まで追求してつくり上げたのが「グランドチェロキー トラックホーク」です。

 外観は全長4890mm×全幅1980mm×全高1800mmという堂々とした体躯を誇る巨体ながら、エンジンは6.2リッターV型8気筒OHVスーパーチャージャーを搭載し、最高出力は710馬力と名実ともにマッスルカーといえます。

 この強大なパワーに対して足まわりも強化され、サスペンションはビルシュタイン製ダンパーを標準装備し、ブレーキシステムはブレンボ製のキャリパーとディスク、20インチタイヤを装着。

 内装にはホールド性を重視したスポーツシートが奢られ、のんびりと長距離ドライブを楽しむグランドチェロキーのキャラクターとは大きく異なります。

 トラックホークの名にふさわしくサーキット走行も視野に入れて開発され、車重は2.5トン近くながら0-96km/h加速が3.5秒、最高速度290km/hという圧倒的なパフォーマンスを実現。

 しかし、実際にサーキット走行をおこなうユーザーはいないと思われますが、こうしたモデルは一部のマニアには大いに魅力があるもので、FCAも十分に理解のうえで開発したのでしょう。

 ちなみに、グランドチェロキー トラックホークは日本でも2018年1月から受注販売され、2019年5月に登場した改良モデルでは価格が1356万円(消費税込)と、かなり高額なモデルでした。

※ ※ ※

 最後に紹介したグランドチェロキー トラックホークのようなモデルは、アメリカでは意外と多く、ピックアップトラックにも高性能なエンジンを搭載した例などがあります。

 当然ながら実用上は必要のない性能ですが、メーカーならではの遊び心を反映したようなモデルといえます。

 しかし、今後アメリカでも温室効果ガス削減の機運が高まった場合、こうしたモデルが消滅してしまうかもしれません。

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