新車で買える“ホンダ「バラード」”!? 精悍顔がカッコイイ「8代目」登場してた? 40年にわたる革新と洗練を遂げた「コンパクトセダン」とは
くるまのニュース / 2024年3月24日 18時10分
ホンダ「シビック」にかつて共通設計の姉妹車「バラード」という小型セダンがありました。日本では1987年にその名称が完全消滅していますが、南アフリカでは同車名を関したクルマが今でも展開されているようです。
■ホンダ「バラード」まだ新車で買える!?
ホンダの世界戦略を担う中核モデル「シビック」にかつて共通設計の姉妹車「バラード」という小型セダンがありました。
生きてたの!? ホンダ「バラード」
初代バラードは1980年にデビュー。1972年に画期的な低公害型エンジンを搭載し、世界的大ヒットとなったシビックが2代目へと進化し、新たに4ドアセダンをラインナップした際、バラードはその4ドアセダンの姉妹車として設立間もないベルノ店で発売されました。
発売当時、ホンダ店扱いのシビックが3ドア/5ドアハッチバック(2ボックス系)、4ドアセダン(3ボックス系)などを展開しているのに対して、バラードは4ドアセダンのみ。
1983年のフルモデルチェンジで、ヘッドライトの下半分を格納式(セミリトラクタブル式)にするなど差別化の範囲を拡大しますが、1986年をもって販売終了。事実上の後継は「クイントインテグラ」の4ドアセダンが担うことになりました。
シビックが偉大すぎてか、2代にわたっていまひとつ存在感を発揮できなかったバラードですが、1983年に派生モデルとして登場したライトウェイトスポーツ「バラードスポーツCR-X」は若者たちを中心にヒット。
リアを短くカットしたような寸詰まり感のあるハッチバックスタイルと軽快な走りは多くの人を魅了しました。
ちなみに週刊少年ジャンプに連載されていた人気漫画『よろしくメカドック』ではエンジンをミッドシップ化したゼロヨンマシンとして登場します。ミッドシップの利点をよく分かっていない小中学生の間でも知られる存在になります。
「ホットハッチ」「ボーイズレーサー」という言葉が流行った1980年代を代表するコンパクトカーと言っていいでしょう。
そんなバラードスポーツCR-Xも1987年のフルモデルチェンジでバラードの名を捨て「CR-X」となります。
以降、バラードという名は日本の新車市場から消えたままとなりますが、その一方、南アフリカでは現行のラインナップとしてバラードが販売されています。
「40年にわたる革新と洗練」「第8世代」を謳う現行型バラードは、東南アジア向けの小型セダン「シティ」の南アフリカ仕様です。
ボディサイズは全長4568mmx全幅1748mmx全高1467mm、ホイールベース2600mm。最高出力121ps、最大トルク145Nmの1.5リッターエンジンを搭載し、CVTを組み合わせています。
価格は38万9900ランド(約305万円)からとなっています。
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