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ズルい? ズルくない? 先頭で合流する「ファスナー合流」 “賛否両論”も実はNEXCO推奨!? 「渋滞解消」への画期的な合流方法とは

くるまのニュース / 2024年4月29日 9時10分

高速道路の合流などで、加速車線の先頭で本線に合流する「ファスナー合流」は、ドライバーの間で賛否両論が分かれているようです。一体どのようなものなのでしょうか。

■「ズルい」「賛成」? いいえ、NEXCO“推奨”の画期的な方法です

 高速道路のICやJCTなどで合流する時、加速車線の一番先まで走行して合流するクルマがあります。
 
 しかし、この合流方法はNEXCOも推奨していると言います。どのようなメリットがあるのでしょうか。

 道路の形状によっては渋滞の発生しやすいポイントはいくつもありますが、なかでも道路と道路の合流部はクルマの流れが滞りやすい傾向にあり、混雑が渋滞に発展することも多くあります。

 こういった合流部で推奨されているのが「ファスナー合流」という方法です。

 ファスナー合流とは、高速道路のICやJCTなどから本線に合流する時などに、加速車線の先頭まで走行し、本線走行中のクルマに対して1台ずつファスナーの目がかみ合うように交互に合流する方法です。「ジッパー合流」と呼ばれることもあります。

 通常、本線に合流する時には、加速車線で本線のクルマに近い速度までしっかりと加速してから合流しますが、加速車線が終わる直前で本線に移るよりも、手前で早めに合流したいと考える人もいます。

 ほかにも、本線が渋滞しているのに加速車線を先頭まで走行すると、順番を抜かして申し訳ないと感じたり、なかにはこの行為がズルいと感じる人もいるかもしれません。

 これについてはSNSなどでもさまざまなコメントが投稿されており、ユーザー同士で多様な意見が飛び交っています。

 なかには「後ろに戻って並び直せば」と不快感を示すコメントや、「本線側のクルマが割り込みと勘違いして、車間を詰めて合流させないから渋滞が悪化する」など、ファスナー合流の認識不足を指摘するコメントがありました。

 対して、「手前で合流する人は迷惑、一番前でファスナー合流してくれたらスムーズなのに」とファスナー合流を支持するコメントや、「ファスナー合流賛成派だけど、既に1台入れたのに2台目が無理やり入ってくるのは勘弁してほしい」といった声も見られるなど、意見が分かれています。

 一方で、NEXCO各社では、ICやJCT、SA・PAから本線への合流部で渋滞が発生しやすいことから、加速車線の先頭まで進んでファスナー合流を行うように呼びかけています。

 その理由として、渋滞中でクルマの流れが悪くなっているときに、合流部の先頭まで行かず、加速車線のいたるところで合流するクルマが発生することが、交通の流れが悪化する原因としているためです。

 1台ずつ合流が行われるファスナー合流では、長い加速車線の1箇所のみに集中するため本線への影響は少なく、交通の流れを乱さずに済みます。

 こうしたことからNEXCO各社では、合流部での渋滞が発生しやすい場所で、看板やLED表示板によってファスナー合流を呼びかける表示や、ラバーポールの設置によって加速車線と本線とを分離し、合流地点が先頭部分の一か所のみになるような仕組みの導入が進められています。

※ ※ ※

 SNSではドライバーの認識不足や誤った理解から、ファスナー合流について不快感を示すコメントも見られますが、ドライバーの正しい認識が進み、合流がスムーズにできるようになれば、混雑の緩和や渋滞発生の抑制につながります。

 ゴールデンウイークでは帰省や行楽地に向かうクルマで各地の高速道路は混雑が予想されていますが、ICやJCTなどで交通量が多く混雑している時には、手前で早めに合流したい気持ちを抑えて、より効率的なファスナー合流を意識してみてください。

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