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スバル「レガシィ」生産終了へ 「フラッグシップセダン」36年の歴史に幕… SUV&電動化にシフト 北米法人が明らかに

くるまのニュース / 2024年4月24日 11時50分

スバルの北米法人は、「レガシィセダン」を2025年春に生産終了すると発表しました。

■シリーズ36年に幕 「アウトバック」は継続か

 スバルの北米法人は2024年4月23日、フラッグシップセダン「レガシィセダン」の生産を2025年春に終了すると発表しました。
 
 レガシィシリーズの中核モデルが、36年の歴史に幕を閉じます。

 レガシィは1989年にデビューしたミディアムモデルです。スタイリッシュなデザインに、独自の技術による水平対向エンジンとAWD(4WD)技術を組み合わせた高い走行性能を持ち合わせ、人気を博します。

 シリーズではベースの4ドアセダン「レガシィ B4」と、のちに中核モデルとなる5ドアステーションワゴンモデル「レガシィ ツーリングワゴン」に加え、2代目からは最低地上高をアップさせ、アウトドアテイストをプラスした「アウトバック」(国内ではレガシィ グランドワゴン/レガシィ ランカスターと世代により名称が異なる)もラインナップされます。

 以後、世代を重ねるごとに上質さもプラスされ、最新の先進運転支援システム「アイサイト」も搭載するなど、スバルのフラッグシップモデルとして展開されてきました。

 日本においては、シリーズの中核をなしていたレガシィ ツーリングワゴンが2014年に後継の「レヴォーグ」に集約され、さらに2020年にはレガシィ B4国内モデルの生産を終了するなど、シリーズの基本モデルはすでに消滅しています。

 現在残っているのは、2021年10月に発表された6代目アウトバックのみです。

 一方で、北米では生産および販売が継続されており、現行型は2019年2月に登場した7代目です。北米市場においては持続的成長の牽引役となるフラッグシップセダンとしての役割も持つと言います。

 現行レガシィでは、新プラットフォーム「スバル グローバル プラットフォーム」採用による走行安定性と乗り心地の向上、ドライバーモニタリングシステムなどを搭載し安全性能も高めています。

 2022年には大幅改良が実施され、フロントフェイスの刷新やインフォテインメントシステムの大画面化、アイサイトの機能が向上したほか、2024年4月11日には装備の充実化を図った2025年モデルが登場しました。

 そうしたなか、北米においてもレガシィセダンが2025年春に生産終了すると発表され、レガシィの中核モデルが終了することとなりました。

 生産終了の背景について北米法人は「乗用車からSUVやクロスオーバーへの市場の移行と、スバルのEV化および電動化への移行を反映している」と説明しています。

 今後はEVモデルに主軸を置いた展開を進めていき、2028年までに8車種のEVを生産する予定としています。

 なお、アウトバックについては言及されていませんが、SUVやクロスオーバーに注力するということから、継続して生産・販売するものと見られます。

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