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よく聞く「特別仕様車」ってなに? “通常仕様”と何が違う? まさかのデメリットも存在! 満足できる新車の「選び方」とは

くるまのニュース / 2024年5月13日 17時40分

新車に時々「特別仕様車」が設定されることがあり、特別な装備や限定モデルなど、お買い得感があるように思われます。この特別仕様車のメリットやデメリットとは、どのようなものなのでしょうか。

■「特別仕様車」って一体何?

 クルマには、多くの場合、仕様や価格や異なる複数のグレードが設定され、通常のラインナップは「カタログモデル」と呼ばれます。
 
 一方で、カタログモデルとは異なる「特別仕様車」が登場することがあります。主に期間や台数の限定モデルとして、お買い得感があるのは何となくわかるのですが、この特別仕様車が設定されるのはなぜなのでしょうか。

 特別仕様車がどのようなタイミングで登場するのかというと、新車登場時の話題性やニュース性が落ち着いてきたタイミングに、主に販売促進を目的とした“起爆剤”として発売されることが多いようです。

 どのクルマもデビューから数年経てば新鮮味も薄れます。そこで既存の廉価・中級グレードなどをベースに、上級グレードにしか装着されていないアイテムなどを追加して特別価格で提供したり、メーカーや車種の周年記念やレース勝利など、何かの記念と絡めて専用のボディカラーやホイールなどを装着したモデルが設定されるのです。

 特別仕様車は、人気モデルにこそ設定されるという傾向があります。メーカーとしても人気モデルの売れ行きをキープしたいわけで、そのために装備を追加してお得感を演出してさらなる販売に繋げたいという意図があるのです。

 また特別仕様車には、メーカーが主導して投入されるモデルと、販売会社や各地域のディーラー限定で独自に設定されるモデルといったように、大きく分けて2種類が存在。

 いずれにしても、ユーザーにとってもお得ですが、実はメーカーや販売会社にとっても、特別仕様車は「買ってほしいモデル」というわけです。

■特別仕様車のリセールバリューってどうなの?

 では、特別仕様車は本当にお買い得なのでしょうか。

 ズバリ、欲しい装備がついていればお買い得だと言えます。

 というのも、既存グレードにオプションとして装着するよりも価格が安く設定されることが多く、限定カラーなどは特別感があります。

 さらに、最近のトレンドである「ブラックホイール」などは個別で買うと4本で10万円以上することもありますし、好みの仕様であれば狙うべきだといえます。

インテリアが上質なトヨタ「アクア」の特別仕様車インテリアが上質なトヨタ「アクア」の特別仕様車

 しかしデメリットも多少あります。たいていの特別仕様車はひとつの装備だけでなく、複数のオプションをセットにして装着しています。つまり、不必要な装備もオマケとしてついてきてしまう可能性もあります。

 このあたりは既存グレードにオプションとして追加したときの総額と比較してみると良いかもしれません。

 また、特別仕様車の場合は装備をつけたトータルでの特別価格なので、値引き交渉がしにくいのも難点と言えます。

 ただ最近は、以前のようなディーラーを何社も競合させて大幅値引きを勝ち取るといった買い方がなくなってきており、それならば少しでもお得感が感じられ、装備も充実している特別仕様車を選ぶというのも賢い購入方法のひとつではないでしょうか。

 そして、特別仕様車のリセールバリューも気になるところ。特別仕様車は査定にどのような影響を与えるのか、中古車販売店のM氏に聞いてみました。

 M氏いわく、特別仕様車であっても残念ながら大きな査定アップにはつながらないのだとか。

「下取りは、原則として車種・年式・走行距離を軸に査定するため、特別仕様車だからといって査定に大きく影響することはありません。

 ただし通常はオプションとなっている安全装備や撥水機能付きなど特別なシート表皮は、中古車で販売するときはセールスポイントになりますので、それなりに評価はされると思います」

 先述したように、そもそも特別仕様車は廉価または中級グレードに最上級グレードなどで用意される装備を追加して商品力を高めたもの。やはり査定では最上級グレードには及ばないようです。

「たとえば最終モデルの特別仕様車などはプレミアが付くことはあり、特に走りに関する装備が追加されている場合は高評価になりやすい傾向にあります。つまり純粋に装備内容で査定されるということです。

 また人気車は流通量も多いため、査定はシビアになりがちです。

 ただし中古車の場合は『希少性』がプラス査定になりやすいので、純正エアロパーツやインチアップされたホイール、レザーシートなどはプラス評価されるでしょう」(中古車販売店スタッフM氏)

※ ※ ※

 特別仕様車だからといって“特別扱い”されないようですが、それでも購入予定の車種と欲しい装備が決まっている場合、その条件に合致するのであれば“買い”だといえるでしょう。

 必要でない装備が付いている場合は、既存グレードを選んで欲しいオプションを選ぶほうが良さそうです。

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