日野~圏央道「渋滞まるごとスルー」甲州街道の第二ルート「八王子南バイパス」開通間近!? 先行区間は「あと数年」トンネルも橋も出来てきた!
くるまのニュース / 2024年5月2日 16時40分
国道20号の渋滞エリアをスルーし、八王子市街から圏央道「高尾山IC」へ直結する「八王子南バイパス」が、「開通まであと数年」というところまできています。完成すればどう便利になり、工事はどこまで進んだのでしょうか。
■八王子市内の大渋滞をトンネル等で「まるごと迂回」
都心から八王子・圏央道方面へ、貴重な東西軸ながら渋滞が激しい「国道20号」。
その中で、八王子市街から圏央道「高尾山IC」へ直結する「八王子南バイパス」が、開通まであと数年というところまできています。完成すればどう便利になり、工事はどこまで進んだのでしょうか。
「八王子南バイパス」は、圏央道の高尾山ICから山を抜けて、JR高尾駅南側で町田街道に接続する約2.6kmが開通済みです。
計画では、その先、ゆりのき台団地を経由したあと北上し、京王片倉駅の北側へ回り込んで東進、北野駅の北側で、国道16号「八王子バイパス」へ接続します。
八王子南バイパスはさらにその先「日野バイパス」の延伸部として、JR中央線の南側に並行し、日野市役所東側の坂下交差点付近で、国道20号に接続するべく、工事進行中です。
それらのうち、早期開通すべき工区として進められているのが、町田街道から延伸する約2.5kmの区間。京王高尾線の「めじろ台駅」から下りてきたあたりの「大船町」まで先行開通する見込みです。
八王子みなみ野地区の西端にあたり、すでに事業用地には2車線の生活道路が開通済みで、「ここにバイパスが開通するのか」とわかる状態になっています。
国の2021年の方針で「今後5か年程度で開通予定」とされ、早ければ2026年度に開通を迎えることになります。
道路構造は、ほとんどが地下区間で、ランプで側道と連絡する形です。信号交差点もなく、高速道路のようなスムーズ道路として整備されます。
気になる現在の進捗ですが、終点のゆりのき台周辺の高架橋が、次第に姿を現してきています。橋脚設置と橋桁架設が同時並行で進んでいて、一部で開通間近の姿を見ることができます。
トンネルも目に見えにくいですが、着実に進行中。終点側の「館第一トンネル」(延長約455m)は2019年に完成しています。地下のかなり浅い場所にも関わらず、シールド工法が使われているのが特徴です。都市部のアンダーパスを迅速に通すために開発された、独自の「URUP(ユーラップ)工法」によって施工されています。
片倉方面はまだ用地取得の半ばという段階。用地確保済みのところから、地盤改良などの準備工がはじまっています。
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