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クルマに加工された「謎のツブツブ模様」なぜ必要? どうして車種によって有無がある? 気になる「不思議な印」の役立ち方とは

くるまのニュース / 2024年5月20日 14時10分

フロントガラスをよく見ると、上部のフチに「黒いツブツブ」の模様が描かれていたり、「薄く帯状に色が付いている」ことがあります。これは一体どのような理由で施工されているのでしょうか。

■実は「安全運転」に役立つ大切なもの

 クルマによっては、フロントガラスの上部などに「黒いツブツブ」の模様がついていることがあります。
 
 とくに運転中に気になるものではありませんが、しかし一体なぜこのような加工が必要なのでしょうか。

 このフロントガラス上部の縁に沿ってあしらわれた黒いツブツブ模様の範囲は車種によって異なりますが、フロントガラスの上端から数センチ程度の範囲に加えて、ルームミラーの周囲にも広く覆うように設けられています。

 そしてツブツブの隙間から信号や周囲の様子などを確認することも可能なので、運転中に視界の邪魔になるようなこともありません。

 そんな黒いツブツブ模様ですが、別にドレスアップのための飾りなどではなく、実はドライバーが安全に運転するために役立つ大切なものです。

 この黒いツブツブの名称は「センターバイザー」と呼ばれ、“強い日差しがドライバーの目に与える負担を軽減する”という効果を持つ装備です。

 例えば西日が強い日など、走行する方角によっては強い日差しで目が開けなかったり、運転しづらいと感じることがあるかもしれません。

 こういった時には運転席や助手席に設置された「サンバイザー」を使うことで日差しを遮ることもできますが、サンバイザーの上部やルームミラーの周辺にはどうしても隙間ができてしまいますし、さらにサンバイザーは不透明な素材で作られているため視野が狭まることは避けられません。

 一方で、センターバイザーのツブツブは、サンバイザーだけでは遮ることができない隙間を埋めるように設置されているほか、ルームミラーに目を向けた時に入る日差しも軽減してくれるのです。

■この「黒いツブツブ」は外せる?もっと追加できる?

 では、このセンターバイザーの黒いツブツブを邪魔に思ったり不快に感じて、排除したいと考える人がいた場合、取り外すことは出来るのでしょうか。

「黒いツブツブ」は外せる?もっと追加できる?「黒いツブツブ」は外せる?もっと追加できる?

 この模様はセラミックをフロントガラスに焼き付けてあるため、ステッカーのように簡単に剥がしたり削ることはできず、また経年劣化で剥がれてくることも基本的にはありません。

 逆に、自分でセンターバイザーを追加しようとする際には注意が必要です。

 センターバイザーは車種によって有無や施工範囲に違いがあるため、たとえDIYでもっと増やしたいと考えても、フロントガラスにはスモークの透過度や貼付範囲などに厳しい制限が設けられており、その貼り付け方によっては違反となって罰則を受ける可能性があります。

 そのため、基本的に純正で設置されたもの以外については、上記の制限を確認せずむやみに後付けすることは推奨されていないのです。

※ ※ ※

 過去には黒いツブツブではなく、同じような範囲に青や緑のスモークが採用されているクルマも見られました。

 このフロントガラス上部のスモークは「トップシェード」や「ハーフシェード」と呼ばれる装備で、近年ではフロントガラス上部に安全装備や運転支援システムのセンサー類やカメラが設置されることが増えたほか、色がついていることでドライバーから信号の色が判別しづらくなるなどの理由もあり、現在の新車では採用するモデルは減っています。

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