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三菱 デリカD:5はなぜライバルが存在しないのか!? そのワケはデリカの強大な持つブランド力にあった

MōTA / 2021年7月22日 20時0分

三菱 新型デリカD:5 グレード:P│ボディカラー:ホワイトパール×スターリングシルバーメタリック│シートカラー:ベージュ│8人乗り仕様

堅調なセールスを記録している三菱 デリカD:5。SUVとミニバンの良さを併せ持った唯一無二の存在であり、初代モデルから考えると50年以上の歴史を持つクルマである。でもなぜ他社はデリカD:5に追従するモデルを投入しないのか!?。そこで今回はその理由を明確にするとともに、期待大の新型デリカの予想もしていこう。

三菱 新型デリカD:5 グレード:P│ボディカラー:ホワイトパール×スターリングシルバーメタリック│シートカラー:ベージュ│8人乗り仕様

デリカD:5は唯一無二のクルマ! スマホで例えるならiPhone的存在だった

2019年に内外装デザイン、そしてエンジンなどを変更した大改良モデルが発売されているが、現行デリカD:5が登場したのは2007年であった

ミニバンでありながら悪路走破性も確保するモデルというユニーク存在である三菱 デリカD:5。現行モデルは2019年に超ビッグマイナーチェンジをしているとはいえ、原型は2007年登場という古いクルマである。

しかし、販売台数は月平均1500台近くと堅調で、ここではその理由を考えてみた。

スズキ ジムニーやマツダ ロードスターなどと同様に、デリカD:5もまた唯一無二の存在であるのだ

その理由は簡単で三菱 デリカD:5は、唯一無二の存在なのだ。

クルマ以外で例えるならばiPhone、クルマならジムニー、86&BRZ、ロードスターのように代わりになるものがない存在。極端に言えば「こういうクルマが欲しいならデリカD:5を買うしかないから」ということに尽きる。

これは例えば近くにガソリンスタンドが一軒しかなければ、そこを使うしかないのと同じように大きな強みである。

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デリカD:5にライバル不在な理由はビジネス的に難しすぎるから!

では「なぜ他社がデリカD:5のようなクルマを造らないのか」を考えてみると、デリカD:5の販売台数は堅調ながら決して大きな数でもない。

それを見たらヤリスクロスのような派生車ならともかく、デリカD:5に対抗する別のクルマを開発するとしたら、採算性などが難しく、結局参入しにくいのだろう。

GT-Rがブランド化できたのも独自の魅力を持ったクルマであったからだ

加えて、前述の3台のようにそのジャンルに特出したモデルがあると、そういったモデルは歴史も長いことが多いだけにブランド力も高い。

そのため、その牙城を崩すのは日産 GT-Rのように今までのスーパーカーにはなかった、「リアシートがある4人乗りのマルチパフォーマンススーパーカー」といったように、よほど飛び抜けたコンセプトか性能がない限り難しいのだ。

GT-Rはこの2つの要素があったから、新規参入ながらスーパーカー業界において短期間で高いブランド力を得たわけだが、一般に新規参入は難しい。

デリカD:5のモデルサイクルが長すぎる! だがそれこそがデリカオーナーの本音

また、前述の3台同様デリカD:5も趣味性の高いクルマだけに、趣味性の高いクルマは軽乗用車をはじめとした実用車ほどは「新しさを求められず、安全性や環境性能といった時代に沿ったアップデートがされればいい」という傾向があるのも、デリカD:5には追い風になったのではないだろうか。

新型デリカD:5はエルグランドと兄弟車になる可能性大! PHEVの追加にも期待

デリカスターワゴンは後継モデルにあたるデリカスペースギア搭乗後もしばらく併売されるほど人気のあったモデルである

まとめると、デリカD:5の成功は「1980年代のデリカスターワゴンから1990年代のデリカスペースギアと、ニッチなコンセプトを長年コツコツと続けてきた三菱自動車の粘り勝ち」というのが結論だ。

今のところ堅調な販売となっているデリカD:5ながら、乗用車系の三菱車は今後日産車と基本的な部分を共用する兄弟車となっていくだけに、デリカD:5の将来も流動的に感じる。

しかし、現行デリカD:5の全長4800mm×全幅1795mm×全高1875mmというボディサイズを考えると、もしエルグランドの次期モデルがあるのであれば、新型デリカD:5は現行モデルのコンセプトを受け継いだ、エルグランドの兄弟車となる“デリカD:6”というのも不可能な話ではないのかもしれない。

いずれにしても新型デリカD:6があるなら、ミニバンでアウトドアに行く際も有難い給電機能やお父さんの通勤にも便利な三菱自動車得意のPHEVの設定も望みながら、その日を気長に待ちたい。

【筆者:永田 恵一】

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