バイク名車列伝 第8回 ホンダ「NSR250R」は今でも大人気! 最終モデルが価格高騰中?
マイナビニュース / 2024年5月1日 11時30分
その圧倒的な走行性能で2スト250ccの頂点に君臨したホンダのバイク「NSR250R」。「走る戦闘機」の異名を持つ同モデルは今でも高い人気を誇るレーサーレプリカの代表格だが、中古車販売のトレンドに変化はあるのだろうか。バイク王で聞いてきた。
世界初の技術が盛りだくさんのハイスペックマシン
最新技術満載のレースマシンをベースとするハイスペックな市販モデルを「レーサーレプリカ」と呼ぶ。いわば、国内メーカーが持つ技術の塊といえる存在だ。そのなかで、2スト250ccクラス最強といわれるのがホンダ「NSR250R」である。
2スト250cc市場で先行していたヤマハ「TZR250」に対抗するべく、ホンダが1986年に投入したのが初代NSR250Rの「MC16」だった。ここにスズキ「RG250ガンマ」が加わり、三つ巴のライバル関係が繰り広げられることとなる。そんな中、ホンダが市販二輪車初の「PGMキャブレター」を搭載した1988年型(MC18、通称:ハチハチ)を投入。このモデルが頭ひとつ抜きん出た存在となる。
しかし1990年代に入ると、1992年の新馬力規制やカワサキ「ゼファー」に代表されるネイキッドブームの影響もあり、レーサーレプリカの人気は徐々に下火になっていった。他メーカーがレーサーレプリカから撤退していくなか、ホンダは1993年にNSR250R(MC28)を発売し、1999年まで生産を続けた。
世界初の「PGMメモリーカード」(カードキー)を採用していることもMC28の大きな特徴だ。カード内部のICには固有のシリアルナンバーが記憶させてあり、カードリーダーに差し込めば主電源やコンピューターユニットが起動し、車体内蔵式ハンドルロックが解錠されるという趣向だ。
MC28が搭載する249cc水冷2ストロークV型2気筒エンジンは、最大馬力が先代モデル比5馬力減の40馬力となったことでかつてのピーキーさに欠ける面はあるものの、エンジンを総合的にコントロールするコンピューター容量の増量やプロアーム(高剛性の片持ちスイングアーム)の初採用などにより、扱いやすさはシリーズのなかでも随一の仕上がりとなっている。
MC28の人気が爆発中?
1999年まで生産が続いたこともありNSR250Rの台数は多い。バイク王の買い取りは年間100台を超えるそうだ。
ロングセラーとなったNSR250Rだけに、店頭販売価格には年式や型によって大きな開きがある。バイク王茅ヶ崎絶版車館の岡本拓也さんによれば、最近は最終モデルのMC28が人気だという。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
「リッター馬力」って、どういう意味?
バイクのニュース / 2024年5月21日 11時10分
-
あの頃乗りたかった! 昭和世代(40年世代)が乗りたかったバイク5選
バイクのニュース / 2024年5月12日 9時10分
-
バイク名車列伝 第9回 ホンダのレーサーレプリカ「VFR400」に今から乗るなら? バイク王に聞く
マイナビニュース / 2024年5月2日 11時30分
-
バイク名車列伝 第7回 ホンダ「CB750F」はノーマルよりカスタムが高評価? 中古事情を聞く
マイナビニュース / 2024年4月30日 11時30分
-
あの「ハチハチ」を再現!! ホンダ「NSR250R」が1/12スケール完成品モデルで新登場
バイクのニュース / 2024年4月24日 8時10分
ランキング
-
1カスハラなど客の迷惑行為で「もう限界」 老舗銭湯が閉店を決意した理由に「一番心折れるパターン」「見ていてつらい」
ねとらぼ / 2024年5月20日 7時30分
-
2自動車の「パワーウインドー」操作時は要注意 窓に首&指を挟み込まれる事故も 国交省が呼び掛け
オトナンサー / 2024年5月21日 20時50分
-
3「Google Pixel 8a」をお得に買いたい人におすすめの購入方法3選! 実質24円で入手する方法も
オールアバウト / 2024年5月21日 20時0分
-
4中古のトヨタ「ランドクルーザー」価格高騰! それでも欲しい!? 購入時に注意すべき“意外なこと”は?
くるまのニュース / 2024年5月21日 18時10分
-
5お金持ちとは本当に"うらやましい人生"なのか 「FIRE」の流行から数年たって改めて考える
東洋経済オンライン / 2024年5月21日 11時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください